「とても温かい気分になれた」宇宙探索編集部 LSさんの映画レビュー(感想・評価)
とても温かい気分になれた
珍しい中国発のSFコメディかと思い行ってみたが、予想外の収穫だった。心を広く持って観てほしい。
最初はモキュメンタリー風で、ムー的な、分かってて楽しむという感じなのか、それでもいいがシニシズムの対象がずっと主人公なのはちょっと辛いかなと思ったが、第2部が(日本公開作で見られるのは珍しい?)ロードムービーになって、俄然全員に感情移入できるようになる(英題"Journey to the West"のとおり西域に向かうのだが、これは宇宙の真理を求める西遊記か?)。さらにそこから出会いがありどんどん展開していくので、温かく見守っていただければと。
メタ的には社会的包摂の視点があるようにも感じた。
余談:宇宙服の胸パネルの書き文字が裏返しなのは、手首の鏡に写して操作する(ヘルメット内から直接は見えない)ためで、あれは本物でないとしたら精巧に作られたレプリカだろう。雑誌が当時すごい力を持っていたというのを裏付ける話である。
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