「片隅に生きる人々」コーポ・ア・コーポ バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
片隅に生きる人々
ダメでしょーもないけど愛すべき人たちの姿をゆる~く描いた、何とも言えない雰囲気の映画だった。演じてる馬場ふみか、倉悠貴、東出昌大、笹野高史もそれぞれにハマり役で好演。特に貢がせ男役の東出はこういう役に妙に説得力があるというか、演技者として一皮も二皮も剥けたような雰囲気だ(って偉そうな言い方ですいません)。
脇役で出てる北村優衣目当てで観たんだが、倉悠貴演じる日雇い青年が働く建設現場にバイトに来る女子大生役で、「コーポ」のすれた連中とは違う世界に住む清純な女の子だが、それ故に日雇い青年はもちろん、「コーポ」の連中からも好意を持たれるという役どころ。『ビリーバーズ』の時とは全然別人ですな。あと「コーポ」の住人の1人でやたら他人とタバコを交換したがるオバチャンが出てきたが、他の人の感想を見てたら演じてた藤原しおりって女優が元ブルゾンちえみだと知ってちょっと驚いた。ブルゾンの時は濃いメイクが特徴だったからだろうが面影が全くない。
ともかく、「いろいろあるけど、まぁええか」というキャッチコピーがぴったりな、それぞれがちょっと重いものを少しずつ抱えながらも、都会の片隅で日々を淡々と生きていく人たちをゆる~く描いた良作で、なかなか面白かったです。
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