「Baby」メドゥーサ デラックス ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Baby
A24が米国で配給しましたよ!というところが宣伝文句になるくらいおすすめポイントが無かったのかというのが気になりましたが、他にもワンカット撮影を売りにしていたので、そっちの方に期待して鑑賞。
ワンカットが裏目に出るタイプの映画でした。とにかく長い長い映像ばかり観せられるので、カットすればもっとコンパクトになったのになとモヤモヤさせられました。
登場人物が時間を追うごとに増えていき、しかも面倒なくらい他のモデルやスタイリストに絡みに行くので誰が誰だか全く分からん!状態になったのもキツかったです。そもそも大人しくしとけって言われてるのに全員自由行動できているところがもうワンカットの悪さを醸し出していたなと思いました。
頭の皮を剥ぎ取ったという残酷な文面のパワーは劇中では全くと言っていいほど描かれず、そこも拍子抜けでした。あと突然の火傷も意味が分かりませんでした。
終盤手前くらいとエンディングではなぜかミュージカルになっていて困惑しました。殺人であーだこーだ言ってたはずなのに、みんな笑顔で踊り回ってるもんですから今までのワンカットはなんだったんだ?と混乱しっぱなしでした。ただここが一番面白かったなと思う自分もいました。
強いて褒めるところを上げるとすると、複雑なヘアスタイルの完成度は高いなと思いました。あと振り回される赤ちゃんが一番偉いな〜と感心していました。
期待していたものには程遠く、ワンカット撮影の必要性も無いという色々と致命的な作品だったなと思いました。ミュージカルとおどろおどろしい効果音だけは好みでした。
鑑賞日 10/31
鑑賞時間 17:00〜18:50
座席 G-7
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