「やや中抜き感」ナポレオン La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや中抜き感
フランス革命後に突如現れたあの英傑の半生を描く158分の物語です。レイトショーながらかなりのお客さんが入っていた事から、監督のリドリー・スコットが彼をどの様に捉えているのかと多くの人が関心を持っている事が窺えました。
戦闘場面の熱量と迫力・切れ味はさすがリドリー・スコット。86歳でこのエネルギーはやっぱり凄いな。歴史的にも知らなかった事が幾つかあり、「へぇ~、そだったのか」と頷きながら観ました。この時代の歴史を全く知らない人にはちょっと煩雑に感じられた面もあるでしょうが、また一方で、歴史に詳しい人には「スカスカで駆け足の内容だな」と思う点もあったのではないでしょうか。でも、それは映画としては仕方ないと割り切るべきでしょう。
しかし、妻のジョセフィーヌとの関係への踏み込みが中途半端で説明的になってしまったので、武人としての彼との対照があやふやに映ったのは残念でした。彼をこの時間でで描くには仕方なかったかな。
2023/12/02 鑑賞
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