「大河ドラマ的に描きすぎたか」ナポレオン マルボロマンさんの映画レビュー(感想・評価)
大河ドラマ的に描きすぎたか
ナポレオンの人物描写が、権力欲とジョセフィーヌへの偏愛を前面に押し出した描き方となっていて、戦術の天才という描写は乏しい。戦闘も特に多くは描かれないのでなんでそんな成り上がってるのかの説得力に欠ける。
ナポレオンは若い時分から大河ドラマ的に描かれるが、主演を見た目ごとまるっきりアラフィフ(と言うかもっとじじいに見える)のホアキン・フェニックスを充てる配役。
これっぽっちも英雄的に描かれずに、どちらかと言うとカッコ悪さばかりが目立たされているナポレオンに感情移入できないし、ハラハラもしない。
映像も役者もすごいのに、その前段階の企画、配役、脚本の段階でつまらない映画となってしまっている。リドリースコットもこうなってしまわれたかと、寂しさを感じた。
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