「英雄でも悪魔でもないと言う話。」ナポレオン masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)
英雄でも悪魔でもないと言う話。
ホワキンとリドリーならこうなるだろうという期待にちゃんと答えてくれる見応えある映画、国と国の喧嘩、巨大な戦争と優秀だがちっぽけな人間の話です。話の中心にナポちゃんと妻がおり、その関係が人間ナポちゃん表現の核になってます。
実際の所2人の関係はどうだったのかとか史料も乏しく不明な店は多いようですが、ラブラブだった事は間違いないようです。まあそこは映画ですから鵜呑みにしちゃいけません。
以前Jorkerの時、事前に読み合わせしたいデニーロを拒否して2人の関係険悪だったらしいという記事を読んで、たぶん今回もその瞬間の自分や相手の反応のリアリティを重視したホワキンのピリピリした現場だったんじゃないかなと思うと妻役のバネッサの心労と実力をやはり褒め称えたいなぁと思いました。
まあこの類の歴史偉人物は大抵尺足らず、掘り込み不足を感じるのは仕方ないとして、そも尻すぼみで終わるナポちゃんの人生なので、少々しょぼい終わりは仕方ないとしましょう。
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