「夫婦の年齢がいささか違うので・・・」ナポレオン 浅見探偵さんの映画レビュー(感想・評価)
夫婦の年齢がいささか違うので・・・
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300億円をかけた巨匠リドリー・スコット監督の「ナポレオン」。ワーテルローの戦いをはじめエキストラ8000人という戦闘シーンなどを観ると、お金がかかってるのが納得の迫力だった。なんとか大スクリーンでやっている間に行けて良かったと思う。でもまあ評価は★3.5くらいかなあ。作品として、いささか面白みには欠けるところがある。
妻ジョゼフィーヌ役のバネッサ・カービーが魅力的だったけど、ナポレオンとジョゼフィーヌは実年齢が7つ歳上女房。本作ではナポレオン役のホアキン・フェニックスがバネッサ・カービーより15歳も歳上なので、そこにはちょっと違和感も残った。妻ジョゼフィーヌとの関係が本作の主眼なだけに、残念かも。
なにより、冒頭、マリーアントワネットのギロチンで始まる本作は、ちょっと前に観た北野武監督作品の「首」を想起させた。しかも、織田信長・本能寺の変をタケシ流に描いた「首」は、なんとなく、英雄ナポレオンの一代をスコット監督風に切り取った感が一緒で、似てると言えば似てる映画といえるかもしれない。
最後、「首」では秀吉が光秀の首を蹴っ飛ばして終わったが、「ナポレオン」ではフランス皇帝を首になって終わる…そこも共通するので、ちょっと笑ってしまった。まあ、そこの笑いは私だけかもしれないけど・・・。
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