「戦争は終わらない」ほかげ humさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争は終わらない
それは終わったあともひとりひとりの心に晴れることのない影を落とすから。
戦火をのがれた登場人物は皆必死で生きていた。
生きながら誰もが苦しんでいた。
目を凝らしても観にくい暗い画面は、埃にまじる黒褐色の血で濁された人々の心の色のようだ。
どれほどの苦しみを繰り返せば終わるのだ?
なんの罪もなく人生が一転した人々が世界中にいる現実を考える胸にもあの色が流れ込んでくる。
戦争は愚かだ。
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トミーさんのコメント
2024年9月6日
共感ありがとうございます。
戦争を実際に体験した人々が、本当に癒える事が出来るのか? こういう映画が無くならずに我々を苛んだり、不快にさせたり、揺さぶったりするのは大事ですね。