「希望の見えない生々しい戦後の風景」ほかげ ジュンヤさんの映画レビュー(感想・評価)
希望の見えない生々しい戦後の風景
私は広島出身で、戦後のイメージは瓦礫の山の中で人が埋もれて、あちらこちらで死体を焼いて、残った人も原爆病で苦しんで・・・みたいなものですが、この映画では何もなくなり無法地帯になった街の、貧しさや怖さ、奇妙な賑やかさが伝わってきました。
不味そうなメシと酒、仕方なくやっている売春宿、行くあてのない子供、戦争で負った心の傷の復讐、病気、本当に希望のない映画でした。
貧しくてもまた一からやり直そう!みたいな明るさは皆無だった・・・
でも庶民の戦後はこういう悲惨なものだったのでしょうね。
とにかくメシがマズそうで、たぶん今まで見た映画で一番不味そうな食事シーンでした。
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ひろちゃんのカレシさんのコメント
2023年12月4日
こんばんは。共感ありがとうございます。
たしかに不味そうな食事でしたが,あれは元上官の家の比較的美味しそうな食事との対比になっていたのではないでしょうか?