「もしかして:CURE」Chime ipxqiさんの映画レビュー(感想・評価)
もしかして:CURE
料理教室の生徒から言われた「チャイム」がだんだん理解できるようになっていく男の話。
「CURE」でもそうだった気がするけど、すでに自分が病んでいることに気づかされてしまうと元の状態には戻れない。誰にでもあり得る日常の落とし穴みたいなものかもしれない。
45分という呎は映画としてはかなり短いけど、正直見やすくて助かった。
最後まで観ても震えあがるほど怖くはなかったけど、男を取り囲む世界の異常さが明るみに出るに従って、妙に許された感覚というか、社会で生きるうちに堆積した自分の中の矛盾や狂気を受容されたような気がして、むしろ癒された。
それが破滅を招くとしても、否認していたものを認める過程自体はCUREなのね。
キャストみんな良かったけど、やっぱり主演の役者さんの振り幅がめちゃくちゃ良くて一気にファンになってしまった。
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