言えない秘密のレビュー・感想・評価
全329件中、121~140件目を表示
鉄板の!台湾ファンタジー
台湾のラブストーリーといったら、「1秒先の彼女」時間が絡んだファンタジーでしたね。台湾発というのでそこそこ期待してましたが、かなり泣かされました!台湾お得意の時空を超えた安定のファンタジー。21歳の挫折しそうな青年が21年前の21歳の女子に癒され、再生していく。キーNo.の21ってなんだろ?原版である台湾版やもう1国の韓国版リメイクも見てみたい。
あらかじめ失われた恋人たちを演じきった主役二人が素晴らしいです。
絶対に結ばれることのない恋人たちの物語である。悲恋の映画では結ばれない理由として色々なものがあるが(例えば難病もの。この映画ではその要素もある)本作では時空が二人を全きに切り離す。ある意味結ばれない理由としては最強かもしれない。だからタイトルは「あらかじめ失われた恋人たち」とした。
そしてこの映画はピアノものでもある。(「のだめカンタービレ」や「羊と鋼の森」のような)ピアノものは普通、どこまでリアリティが出せるかによってクオリティに差が出る。演奏曲の選択や演奏技術など。この映画についてはそのあたりは相当にレベルが低いと言って良い。音大生の日常の描き方については噴飯ものというべきだし(ピアノバトル!)ショパンの曲以外は出てこないしピアノも寄せ集めである。(今日びスタインウェイのない音大などないし、音大生の自宅にアップライトピアノしかないというのも非現実)
ただこの映画がそれでも一定の説得性をもち、観るひとの感情を震わせることができるのはひとえに主役の二人のおかげである。京本大我も、古川琴音も肉体の力がある。ピアニストはまず、体力であり生々しいほど身体性が表に出る人種である。アーティストである京本はもちろんのこと、可愛らしい(というより個性的だと思うが)顔立ちの古川琴音も身体は意外と筋張って力強いのである。
二人が、京本の自宅のカフェでショパンのワルツを連弾する演奏シーンが本当に素晴らしい。もちろん吹き替えだとは思うが、実にしなり、弾む、若々しい演奏である。
この演奏シーンをはじめとして、主役の二人が、上手くはないかもしれないが、力強く、泥臭く、出ずっぱりで演じきり、この映画を支えておりちょっと感動した。
ロミジュリのディカプリオくらいの艶っぽさ
ピアノが出てくる作品は、おのずと足が映画館に向かいます。今作品はどんなものかと思い期待と不安(演技の上手い俳優さんでもピアノを弾くと、音に手と体が伴っていなくてがっかりみたいな。。。)で見始めましたが、結論、京本大我君のピアノ演奏は本当に素敵で、説得力があって、本格的なクラッシックピアノは初めてという驚き!尊敬レベルで見事なピアノシーンを演じていました。見目麗しい美男子のピアノ演奏姿だけでも、ずーっと見ていたいくらい素敵でした。今まで見た、俳優さんのピアノ演奏シーンと何が違うんだろうと考えると、やはり指から身体から音楽が滲み出ているような一体感がどのシーンからも感じられたからでしょうか。実は彼が主演したディズニーミュージカル「ニュージーズ」をご縁があって観劇したときに、井上芳雄さんや山崎育三郎さんに続くミュージカルの大スターが誕生してしまったと感動したものでした。そんな音楽と極めて親和性のある彼だからこそ、この音楽が重要となってくる映画の解像度を上げていたように感じます。
クリスマスパーティの前髪を上げてウェットに仕上げた髪型も本当に素敵で、すごくプラトニックな世界観なのに、ピアノを弾く手や目の動きだけで本当にセクシーな空気感を作り出していて、青年期のディカプリオみたいな艶っぽさがありました。
同じ映画を何度も見るなんて稀ですが、あの表情が良すぎてどうしてもまた観たいなと思わせるようなシーンがいくつもあるような作品です。
映画館の音響も良く、ピアノの美しい旋律も、聞きごたえのある超絶技巧も堪能できて大満足でした。
ヒロインの古川琴音さんも癖になってしまうあの声でナチュラルに素敵に演じられてまして、女優さんの中でもトップまで上り詰めそうなくらいお上手でした。
脚本も、なんとなくストーリーは知っていましたが構成が本当に良くできていて、イヤイヤそんな~。。。みたいな箇所は無く、アンリアルな部分も本当にリアルに感じられくらいナチュラルに仕上げられていました。主演の二人が本当に自然体で力むことなく素敵に演じられていたからよりそう感じたのかもしれません。 見終わった後は、ずーんと心が重くなる感じはなく、こんな素敵な恋が世界のどこかに本当にあるのかもしれないなと、ノスタルジックで美しい世界にどっぷり浸かれたような感じがしました。
自分の人生の中でもお気に入りの作品の一つになりました!
「ここに帰ってきて」
7月2日(火)
風邪をひいてしまい、3週間も映画館へ行けなかった。鼻水ズルズル、咳ゴホゴホでは周囲にも迷惑だ。今年の風邪は長引く。
やっと映画館へ。TOHOシネマズ日比谷で「言えない秘密」を。同名台湾映画(2007年)のリメイクだが、オリジナルは未見。
「Secret」の表紙が映る。画面の右下に小さく「言えない秘密」とタイトルが出る。
ピアノ留学するも挫折して帰国した湊人(京本大我)は、ピアノを辞めようかと考えているが、取壊しが迫る音大の旧講義棟の演奏室でピアノを奏でる雪乃(古川琴音)と出会う。弾いていた曲名を尋ねるが、彼女は「秘密」と言うだけで自分の名前も告げずに去る。
雪乃はミステリアスで、湊人は気になり彼女を探し、再会する。楽しげにショパンを弾く雪乃と連弾して、ピアノを弾く楽しさを取り戻す湊人。
一緒に自転車に乗り、海へ行き、クリスマスパーティを楽しみ、ショパンの曲をピアノで連弾し二人は接近する。しかし、彼女は突然いなくなる。
かつて自転車で送った彼女の家に行っても雪乃の母親は取り付く島もない。
友人たちに尋ねても、そもそも彼女の存在が認識されていないのだ。彼女は何者なのか?そして何処に行ったのか?
湊人は学内で行なわれる3月9日のショパンコンクールを目指すのだが、その当日に…。
本編2/3のところで事実が明らかになり、こんなに時間があって大丈夫?と思ったけれど、色々な事が回収されて行く。
何故21年なのか?
楽譜を演奏室に置いたのは誰なのか?
帰りはどうするのか?(寝て起きたら戻る?)
回収しきれていない事もあるが、彼女との出会いや、彼にしか彼女が見えなかった理由も判る。曲の名前は「秘密 Secret」だった。
雪乃の部屋に置かれていたオルゴール、湊人の父(尾美としのり)のいれたコーヒー、赤いトイピアノ、そして雪乃の日記とポラロイドカメラの写真。
湊人が雪乃の想いを確認しながら彼女の日記を読む(「青春18✕2」と同じパターンだが)。古川琴音は好演だった。
赤いトイピアノは、タイムトラベル物の金字塔「ある日どこかで」の「帰ってきて、私のところへ」の想いをこめて主人公に渡される時計か。
3週間振りの映画館で涙してしまった。
オリジナルも観てみたい。
「ここに帰ってきて」
初めて出会った日のこと覚えてる
僕の中から何かが弾けた音
あれから随分時間は経ったけれど
ちゃんと前を向いて生きてるよ
ふと思い出すよ 街中の
光が君を照らしてる
こんなに僕は恋をしていた
あの日の笑顔が消えない
ここに帰ってきて 叶うのなら
ここに帰ってきて 会いたいから
どうしてあの時気付けなかったのだろう
どうしてあの時言えなかったのだろう
あの日まで時間を戻せたら
ありがとうって伝えたい
ここに帰ってきて 叶うのなら
ここに帰ってきて 会いたいから
しかし、やけに評価が高いと思ったら、ある方のレビューにもあったが、星5つを付けている人の多くが今年この1本しかレビューしておらず、京本大我の推し活と思われる。少しでも推しの映画を多くの人に見て欲しいと言う想いなのだろうが、真面目に映画を評価してレビューしている小生にとっては許し難い行為である。
美しく泣ける映画
久しぶりにこんなに映画を見て泣いたし、何回も見たいと思える映画だった。
美しいという表現があうのではと思う。
この映画の核となる「秘密」それなりに予想をしながら鑑賞したのだが、自分の予想を超えたものだった。
「秘密」を知った後の答え合わせとしての回想シーンが効果的で、その時の雪乃の気持ちを思うと尚更泣いてしまう。
まずは「秘密」を知らずに見てほしい映画だが、秘密を知った後に改めて見たい映画でもある。
きっと何度見ても泣くと思う。
出会った2人が恋に落ちていくその様も美しく描かれているし、ピアノの演奏シーン、使われている音楽。どれも美しい。
主演の京本大我とヒロインの古川琴音の自然な演技が素晴らしくて、演技を見ているという感覚ではなく、湊人と雪乃の日々を見ているという感覚になる。
アイドル主演だからという理由で見ないのは勿体ない。
出演者とかを気にせずに真っ白な気持ちで見てほしい。
美しい物語
音楽、映像、構成…、久しぶりに映画館で観て良かったと思った邦画です。ピアノのシーンの美しさ、2人のピュアな恋愛模様、ノスタルジックな映像が素晴らしかったです。
ただ、湊人のトラウマが薄っぺらく感じましたが、尺の問題か…?デートのシーンを1つ回想で潰してもっと湊人のトラウマを掘り下げても良かった様に思います。もっとひどく傷ついた何かがあったのだろうという想像は出来るけど、お芝居として映像で見たら深みが違うと思う。
それからラストシーン。急なSFに笑いそうになりましたが、背景は作品を壊すことなく変化させていたので、そこも見どころかな…と。
あと、個人的に古川琴音の様な個性的な顔とお芝居をする役者じゃなくて、誰もが納得する綺麗な女優ならもっと作品の良さがのびると思いました。
感動します!
恋愛映画に興味があり観に行きました。
前半は恋愛シーンで心が温かくなるシーンが多かったです。
後半「秘密」を知ってからは涙が止まらなくなり、特にラストは切なかったです。
音楽も良かったのですが、主役の京本さんと古川さんの演技には魅力されました。
ぜひ多くの人たちに観てほしいと思い、ここに書かせていただきました。
秘密を知ったらもう一度映画館へ
切なくて優しい
初見は大号泣。
切なくて切なくて耐えられず、
いつもなら買わない量のグッズを買って
気持ちを落ち着かせたくらいでした。笑
なんとなく結末は予想してたけど、
予想を上回る切なさで、
後半数十分はどうかこの2人が
もう一度でも会えますようにと
拳握りしめて祈ってる自分がいました。
湊人君は、夢の途中で挫折した若者だけど、
自由で美しい雪乃のピアノの音を聞いて、
もう恋に落ちかけてたんだろうな。
若者ならではのまっすぐで衝動的な恋と
残酷な設定に苦しくなりましたが、
そこまで苦しく切なくなったのは
主演のお二人の自然な演技、
特にピアノを通じた無言のやりとりに
説得力があったからだと思います。
最後の最後、あぁこれでおわりか、
ちょっと辛すぎると思いましたが、
SixTONESの曲で救われたし、
本当の意味で映画が完結したような感覚がありました。
グッズのキーホルダーを見ると
いまだに切ないし温かい気持ちになります。
いい映画に出会えました。
音楽もとても素晴らしいので、
劇場でやっているうちにあと何回かは見に行きたいです!
何回でも観たい‼︎
ふたりが出会えて良かった
どんな秘密なんだろう…とドキドキしながら観に行った初回。
出会いのシーンやベンチでのお喋り、自転車の2人乗り、海でのデートと微笑ましく観ていた。
秘密を知ってからは、今までの色々なシーンや表情がとても大事なものになって、涙が止まらなくなり、主題歌が流れたエンドロールで大泣き。
すぐにでも、もう一度観たいと思う作品で、翌日の2回目は最初の出会いのシーンから涙ぐみ、秘密を知ったからこそ気づく大切なシーンがたくさんあって、初回よりも泣いてしまう。
雪乃の気持ちが切なくて胸が締めつけられるようになったのは、古川琴音さんの声と演技がそうさせたのだと思う。
主演の京本大我さんがピアノを猛練習したことは知っているのに、弾いている姿があまりにも自然で音大生の湊人にしか見えず、雪乃を想って弾くSecretは感動で涙が溢れた。
ただ、あんなに泣いたのに悲しいだけの物語ではなく、不思議な曲で繋がれたふたりが出会えて良かった、切ないけれど幸せな時間があって、良かったと思えている。
心に残る一番好きな映画になった。
プロモの仕方がちょっと間違ってるのでは?
映像もきれいで音楽もいいしアイドル映画で終わらせるのもったいない作品
台湾で人気になった作品のリバイバルというのがよくわかる
みんなに見てもらいたい
ただプロモは変更したほうがいいのでは?
台湾大ヒット、アジアヒットの感動ラブストーリー!を徹底的に打ち出していくのが正解だったと思う
現状だとホラーなのかサスペンスなのか悲恋話なのか内容が漠然としてて観に行く踏ん切りつかない人もいると思う
後味悪い映画だったらどうしようって自分も見るの二の足踏んでたしね
しかも、予告で皆に見えないことがわかるから、勝手にわかったような気になってしまい、さらに見に行くところまで繋がりにくい
もっと秘密には深さがあることが伝わるといいね
だばっと泣いて、爽やかな気持ちになれた
悲しい物語だと思って見に行きましたが、鑑賞後は予想外に清々しい気持ちになりました。後半で伏線が回収される辺りは涙が止まらなかったんですが、作中で一番重要な曲を、演者さんがキラキラ光るように弾かれていて、輝く未来を暗示しているようでした。京本さんも古川さんも本当に演奏されているなんて信じられないです。ショパンってかなり高難度なはずなのに、更に演技まで…。本当に才能溢れる音大生を体現されていて、その努力にも感動しました。
全329件中、121~140件目を表示