「優れた食文化」鯨のレストラン コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
優れた食文化
前作『ビハインド・ザ・コーヴ』は、「環境保護団体視点」の『ザ・コーヴ』に対し、捕鯨漁師や鯨食文化をつなぐ地域の「鯨を獲る人々視点」での実態を描くものだったが、本作は「鯨を提供する人々視点」のドキュメンタリー映画。
神田にある鯨レストランの大将を主人公に据え、大将の半生やご家族の姿を追う中で、食事としての鯨のすばらしさを明かし。
大学教授が鯨肉の栄養バランスの良さや、日本国民にとっての歴史、重要な食資源であることを解説したり。
元ワシントン条約事務局長が「捕鯨しても差し支えないほど十分な数の鯨の増加」を示し、その科学的な根拠を無視して「お気持ちや利権で捕鯨の排除が決まる国際会議の無意味さ」を証言したり。
安全な食を維持できる森林伐採や、山と海の関係など、環境問題へもメスを入れていて、見どころの多く、非常に興味深い内容の作品だった。
決して過度に獲らない日本の在り方も含め、適切な捕鯨であることは世界に認識してもらいたいと思いました。
コメントする