「ファンファーレが鳴り止んだら」ファンファーレ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンファーレが鳴り止んだら
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キャストやあらすじではなく、ポスターに惹かれた作品。
イラストのみで、空白が目立ち、そこにカラフルな色が点在する、とても印象的なデザイン。
卒業済みのふたりにだけ色(影)がないのも含め、センス良いなぁ。
話の筋としては其々の悩みや葛藤など、非常にリアル。
エクボが百田夏菜子っぽい由奈など、元も含めメンバーの雰囲気にも実在感がありました。
そのぶん中盤から、特に万里花にはちとイライラもしましたが。笑
演技も自然でみんな上手く、本音をぶつけ合うシーンはなかなか心にきた。
ただ、輪ゴムのシーンで険悪にならなかったことから、根っこの部分の繋がりが見えてたのが救い。
意味深に匂わせた“卒業の理由”は結局明かされず。
また、ファンファーレの人気や知名度といった立ち位置(大手でないのは分かるが)も分からない。
衣装のゆとり問題やダンスの落としどころなどもキチンと回収してほしかったなぁ。
女性中心のキャストの中で、見た目もキャラ付けも差別化できていたのは素晴らしい。
メイン3人のみならず、現役メンバーの赤と緑、玲の上司など、いいキャラでした。
中島歩はスーツのイメージが強かっただけに、今回のような役は新鮮。
メンバー二人が空気だったのは惜しいが、尺を考えれば英断か。
芸能人(現役アイドル)から一般人(元アイドル)に握手を求める構図は面白かった。
脚本面に惜しいところはあるが、小規模公開が勿体ない佳作でした。
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