「カタルシスは無くても」私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰? mayuoct14さんの映画レビュー(感想・評価)
カタルシスは無くても
ラストシーン、モウリーンが新しい仕事場で「私はモウリーン・カーニー。嘘はつかない。」みたいなスピーチをします。
これで、一度は屈しても、これから貫こうとする新たな決意を体現していますね。
彼女の矜持である「権力と戦う覚悟と不屈の精神」は、こうしてまた甦る。
敵を倒し、正義を勝ち取る話はスカッとしますが、この映画は、事実に忠実にあえてそういう脚色や演出を封印し、主人公の「リヴァイヴ」にフォーカスした点にその良さがあると思いました。
イザベル・ユペールも実年齢を聞くとビックリしますが、それを感じさせない若々しさ、美しさ、カッコ良さでした。
来ている洋服も「こういう着こなしができたら」と思う素敵なものばかりで、凛々しく綺麗に年齢を重ねるお手本のように見えて、映画を見る楽しみも倍増したと思います。
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