「利権」私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰? ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
利権
人間社会は国家よりも先に経済ありきなので、本作の様な国家と企業の癒着は何も特別なことではありません。例えば戦争は国家をあげての非常に大きな経済政策です。そんな美味しい果実を告発したモーリーン・カーニーは、巨大権力を敵に回しました。これって、本当に凄いことですよね。何かしらの告発者や権力に近い人間がいきなり自死したり事故にあったりするのは、陰謀論でも何でもなく良くあることと思いました。
イザベル・ユペールが、掴みどころのないモーリーン・カーニーを観客が感情移入できるように非常に上手く演じていて、ヴァーホーベン監督の「elle」を思い出してしまいました。
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