刑事コン・ピルドゥのレビュー・感想・評価
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時代背景がないとわかりにくいかなぁ。
今年289本目(合計939本目/今月(2023年8月度)28本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
オリンピックだったかレスリング大会で銅メダルをとったことで刑事に採用された主人公のドタバタを描く映画です(レスリングに関してのルールは求められない)。
序盤こそコメディ色が強いものの、後半はアクションもの・推理ものときれいに分かれており、その推理ものの部分(誰が犯人か等)まで書くとネタバレになってしまいますからね…。
もともとが2006年公開(韓国基準。日本では今回の公開まで公開歴なし?)という扱いのため、新しいIT技術に関することは求められない(スマホ等も出ない。いわゆる折り畳み式スマホ程度や、Windows98かmeかをやってるっぽいシーンはあるが、それだけで、高度なITネタには飛ばされないので、そこが苦手な方にもおすすめ)ものの、韓国国内でだけ放映されていたのか、わかりにくい部分があり、そこがハードルになるのかな…という気がいます。
どうしても趣旨的にあれこれ書くとネタバレ要素になるし、かといって何も書かないというわけにはいかないし、困ったところです。
採点に関しては以下のようにしています。
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(減点0.3/「済州島に飛ばされるからな」の意味が多義に取れてしまう)
映画内では、大田・大邱というメジャーなところは登場しますが、麗水(ヨス)など海に面する場所は舞台になっていない割に、「今度何かやらかすと済州島に飛ばされるぞ」というセリフも出ます。済州島は韓国最南端の島ですね。サッカーW杯でも有名になりました。
ただ、韓国の近代史を知っていれば、済州島は差別された地区でもあり(1948年、済州蜂起事件)、ほか一部の場所もそうです(麗水・順天事件(1948)におけるその2都市など)。
この点、映画の展開として実際に済州に行くことがないためどういう背景かわかりませんが、韓国国内においては一定程度の差別意識があることも事実で(麗水・順天事件に関する当事者たちへの補償が始まったのは2022年とかなり新しい)、何を言いたいのかよくわからない部分もあります(一方で、「韓国のハワイ」と呼ばれる済州は韓国と異なる文化を持つところでもあり、「好んで」舞台にする映画もあるため)。
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