「今年はサメの年」シャーク・ド・フランス ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
今年はサメの年
ジョーズにインスパイアされたサメ映画、フランス発のサメ映画と、今年はサメ映画盛り沢山ですが、こんなハイペースで日本に来てくれていいんですか!?とサメ映画ファンからしたら2023年は本当に大当たり年です(作品の良し悪しは置いておいて)。
ジョーズリスペクトという感じなので、ポスターや宣伝文句的には明るいパロディなのかなと思いきや、結構ハードな展開の続くシリアスもので、サメの大暴れが見れるのかと思っていたので、少し肩透かしを食らってしまいました。
ただ、サメに襲われて人が死ぬことについての描写が描かれていたのはこの手の映画ではとても新鮮で、そういう面で見れば襲撃シーンこそ少ないけれど、襲われる恐怖は体験できたのでそこは良かったと思います。
サメを巡っての人の対立や、コロナ禍だったり地球温暖化だったりネット社会の有無だったりと、様々な事象を巻き込んで展開していくので、どちらかというと人間ドラマ強め、サメを添えてみたいな感じでした。パンチ力が足りないので、申し訳ないことにたまに睡魔に襲われました。サメの前に。
サメの造形はチープですが、フルCGではなく手作り感満載のかわいらしい感じの造形でした。襲ってくる描写はありますが、既に食いちぎられた後が多いので、そこは残虐性を見せて欲しかったなと思いました。
旦那がとても良い人ですし、いついかなる時も味方でいてくれるというサメ映画の歴史を辿ってもここまでの聖人は中々いないんじゃないかなレベルの人だったので、なんだか彼がいるだけで感動しました。
一風変わったサメ映画でしたが、サメ映画が劇場で観れるだけでも感謝しかないので、これからもフランスさんには精力的にサメ映画を作っていってほしいものです。
鑑賞日 8/13
鑑賞時間 17:35〜19:10
座席 H-5