「喪失による思い出の旅へと誘われる」いつもうしろに 和田隆さんの映画レビュー(感想・評価)
喪失による思い出の旅へと誘われる
光と影、揺れるカーテン、鏡とドア、風に吹かれる草原と樹々、木漏れ日、懐かしい教室と廊下、真っ青な空と海、波打ち際、浜辺での遊戯といったカットとシーンの積み重ねによって、喪失による思い出の旅へと誘われます。
研ぎ澄まされながらも、緩やかな時間の流れがどこか懐かしくて心地よく、クスっとさせながら、傷ついた心を優しく包み込んでくれるような映画です。田中さくら監督が見ている“世界”に入り込んでみたくなるでしょう。
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