オジさん、劇団始めました。のレビュー・感想・評価
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劇中劇も面白かった
サラリーマンの浅野拓巳は、家族のために仕事を頑張り、上には媚びへつらい、部長まで出世したが、そんな拓巳の思いとは裏腹に、家族は誰も拓巳と話さなくなっていた。ある日、拓巳は居酒屋で虎山丈一郎という男と出会い、彼に感動し、劇団野生の王国の役者になろうと丈一郎に弟子入りし、劇団に入団することとなった。さてどうなる、という話。
いつになっても新しい事への挑戦は素晴らしいと思うし、そんな姿に妻や娘も共感してくれるのだと思った。
劇中劇も面白かったし、登場人物が楽しくて良かった。
ひとつ気になったのは、1980年代に16本骨の傘は無かったのでは?有ったとしてもものすごく珍しかったはず。あの雨漏り安アパートの中で普通に使ってた赤い16本骨の傘には違和感を感じた。
上着はクロークに預けましょう
登場人物全員がひとの話を聞く気が無いという実験的設定と、過剰にくどい演出・説明的台詞のハイブリッド、という野心的試みの結果伝わってきたのは、演劇に対する愛が制作者に絶望的に欠如しているという事であった。
カウカウ・ファイナンスの柄崎が取り立てられる側だったのがちょっと面白かった。
久々に大当たりの素晴らしい映画でした。
前知識0で、その日の朝に決めて劇場へ行きました。たまたまその日が舞台挨拶の日でしたので客席は結構埋まっていました。私は内容も知らなかったので、一番後ろの端っこの席で見ていましたが、もう面白くて、笑いっぱなし。声を上げて笑うのは映画館ではご法度かもしれませんが、他のお客も笑いをこらえ切れないようで、クスクス笑いが絶えません。それくらい最初から最後まで笑いっぱなし。笑わそうというギャグではなく、人間の面白さを引き出した結果の笑いなので気持ち良い笑いでした。又、演劇っぽい作りなので、演劇では良くある「それで納得したの?」的などんでん返しがいくつもあり、演劇好きな私をより喜ばせてくれました。最後には本当に泣けてしまい、何より登場人物が変な人ばかりですが、どの人もまっとうな人間性がにじみ出ていて、最後まで気持ち良く鑑賞出来ました。この感覚は鎌田行進曲以来かもしれませんね。
意外と良い。
前提として
・山本浩貴監督の他作品は未視聴。
・原作は未鑑賞。
想像していたよりも面白かった。
元々が舞台作品であるからか、舞台演出の名残というかクセみたいなものはいくつか残っている。良くも悪くも残っている。
さらに時折、舞台とか劇団の裏側を見せてくるがどこまで伝わるのか伝わっているのが正解なのか、この辺りの塩梅が分からなかった。一般人向けの作品だとは思うが判断が難しい。
でも、しっかり笑わせてくれるし泣かせてくれる。ちゃんと涙流れた。
舞台あるあるで笑わせてきたり、役者の感情で泣かせてきたり……たまにギャグと思われる部分が引っかかったけど。
特に渡辺いっけいさんの演技が素晴らしい。観ている側の琴線に触れてくる。
千春が良いキャラを出している。多分たっくんとの対比。千春は個人的な推しである。
いくつか引っかかるところもあり、若干危ういバランスで出来上がっているようにも見えたが、舞台というとこんなものなので逆に良いのかもしれない。
そんな、"舞台"を裏側から映像を通して観たような作品。
令和に放たれた新たな人情映画
あらすじなどは他サイトで見てもらえるばわかると思うので省略させていただきます。
基本はコメディだが、ボケに走りすぎることなく、あくまでヒューマン。
登場人物たちの魅力で前半を乗り切ることさえできれば(ここでこの映画の評価がわかれそう)、後半はどんどん熱くなっていき、最後は笑って泣いて、というところにしっかり落ちていく。ラストはジーンとしっかり、映画を「体験」した感覚。
アニメ、CG全盛の現代は、間口ばかり広く、ラストの感動体験感をイマイチ外してる映画が多いが、この映画はそこを押さえられている。
それだけでも観る価値はある作品だと思います。
夢?目標?いや、手段
嫁と娘から蔑ろにされている50代の一流商社の経理部長が、ある日突然劇団員になる話。
居酒屋で知り合った騒がしいけど自我を通す男と出会い感化され、自分を変えようと男の所属する劇団「野生の王国」に入りたい!
となって巻き起こっていくストーリー。
エンタメ作品とは言え、最初は口をきいてくれない娘と伝言しか発さない嫁は、山場前から何だか振り幅が大き過ぎて設定がプレているのは勿体ない。
元々は舞台劇という通り、まんま舞台を再現した様なシーンがめちゃくちゃ多いし、笑いの質もそういう感じで、コミカル要素のネタ部分はまあそういうものだし良いのだけれど…。
山場の溜めがというか引っ張りというかが長過ぎるし、外しも過ぎるし、長ったらしいしでテンポが悪くてちょいダルい。
この辺の展開自体はどこかでみたものという感じで目新しさがある訳でもないし、こういうのは勢いが大切だと思うのだけれど…。
話し自体は愉しいしわかり易いし面白かった。
どうでも良いところかも知れないけれど、1986年に16本傘はアンマッチ。小道具にも拘って下さい。
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