変な家のレビュー・感想・評価
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ストーリー性はかなりいいけど……
雨穴さんの原作がかなり好きで鑑賞しました!
キャストも豪華で間宮くん 佐藤二朗さん
川栄さんと いいキャスティングで 特に栗原さん役の佐藤二朗は個人的にかなり良かったです! 的を射るような謎解きと元々の佐藤二朗さんのキャラがベストマッチしてたと思います!
ストーリー性は途中までかなりよかったです。ですがラスト30分
Jホラーの雑さが出てて そこだけが残念でした笑 チェンソーを持ったおばあちゃん出てきたあたりで 結構笑ってしまいました笑
かなり惜しい作品だなと個人的に思いましたがここ数年間でやった日本のホラー系にしてはかなりいいほうだと思ったので この評価にいたしました 序盤 中盤のストーリー性はかなり良いのでお時間ある人は鑑賞してみてください
どこかおかしい…
驚異の再生回数
この映画版もテレ東の何かおかしいも雨穴さんのオリジナルYouTube動画に劣る。
つまり一介のウェブライターである雨穴さんがつくった映像作品のほうが映画よりもドラマよりも面白い。
オリジナルYouTube動画は2,354万回再生である。(2024/10現在の『【不動産ミステリー】変な家』の再生回数)
とうぜんながら映画には雨穴さんの動画にある、あのまがまがしい気配はない。
なんと言ったらいいのか、因習ある村の土蔵でなにかの死骸を見つけた、みたいな・・・雨穴動画には、模倣できないオリジナリティがあると思う。
さらに雨穴動画には、さいしょはバラバラに見えた事象がじょじょに重なって、最終的にみごとに合わさる筋立てがあるし、栗原さんとのやりとりでちょっと笑いもとったりするが、映画版にそれらはなかった。
映画版は長くてダレる。間宮祥太郎はふつうで川栄李奈は地味な役だったこともあるが精彩を欠いていた。栗原さん役の佐藤二朗のちょっと豆柴シリーズ風の演技だけはよかった。
失敗のポイントはおそらくドキュメンタリー調でつくらなかったこと。
もともと雨穴動画は疑似ドキュメンタリーだが映画はドラマ展開になっている。疑似ドキュメンタリーとはノロイ(2005)や残穢(2015)のように役者がドキュメンタリーの振る舞いをしながらすすむ構成。ナレーションによって進むことと、関係者への取材のようすが描かれるスタイルで(白石晃士のほかの作品はともかく)ノロイは個人的には日本映画50選に入る名画だと思う。
残穢も中村義洋監督の確かな演出力に裏打ちされた怪談だった。ちなみに『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』(2023)は中村義洋監督が演出していて、呪いのビデオ──なんていう旧弊な素材でも中村義洋が演出するとちがうことがよくわかる。unextで見られます。
残穢での竹内結子の落ち着きあるアルトのナレーションを覚えている人は多いと思う。
疑似ドキュメンタリーではナレーターがもたらす恐怖感が大きい。同様に変声がほどこされた甲高い雨穴氏の声は雨穴動画の怖い雰囲気を担っているところが大きい。
ただし映画版では、雨穴動画がもっているそれらの人気の因子・魅惑の要素がことごとく欠けており、特徴のないホラーになっていた。おぞましい顔つきのお面をつかって怖がらせるのも興醒めだった。
雨穴さんはバイラルになったから映画やテレビへ展開したわけだが、雨穴さんがもっている感性が映画やテレビへ巧く変換できなかった、とも言える。
いびつで不気味でグロテスクで、だけどなんか可笑しさもあり、ストーリーだけでなく超ヘンなMVや爪あつめや寄生マトリョーシカや皮膚おりがみのような異形物体の解説動画も繰り返し見たくなる怖さとキモさと面白さがある。あれらはYouTubeだから成立しえた、というのはあるかもしれない。
これぞ佐藤二朗の真骨頂
水回りが分散している、2階中央の子供部屋にトイレがあるなど、全体的に動線のつくりが悪い家だとは思いましたけれども。
事前にフライヤーを見ていた段階から。
人間は、ある程度は長く生きてきた人で、悔悟とか、後悔とかの情念を、一つも抱えていない人って、いるんだろうか。
その悔悟、後悔の苦しみから逃(のが)れようとして、怪しげな呪術にのめり込んてしまうことを、理解できないこともないと思います。
評論子は。
(もちろん、それが何らかの犯罪行為に該当するのであれば、そのことは厳しく訴追されなければならないことは、別論。)
別作品『さがす』で、その演技に新境地を開いたと評されている佐藤二朗ですけれども。
むしろ、本作の方が、評価に価するのではないかと思いました。評論子としては。
介添え的な役柄ながら、佐藤二朗が演じた建築設計の専門家=建築士?=という役回りがあって、初めて本作のストーリーが活きていたように思うからです。
あまり顔には表さず、感情を封じ込めたかのような、持ち前のキャラクターが最大限に活かされたような佐藤二朗の演技は、いかにも専門家らしい、落ち着いた、揺るぎのないものだったと思われました。
ほんの数年間ではありますが、モノホンの建築士と一緒に仕事をし、彼らの仕事ぶりを備(つぶさ)に見ていた評論子としては。
以上をひっくるめて、良作としての評価としておきたいと思います。
(追記)
一映画ファンとしていうなら、原作はともかく、映画化に「なまじっかのホラー映画的な要素」の味付けは、評論子的には要らなかったのではないかと思いました。佐藤二朗で、充二分に観せて(魅せて)もらった本作としては。
(追記)
落しが横溝正史がかりで「金田一耕助が、いつ出てきてもおかしくない」という趣旨の、少なからぬレビュアーの意見には、評論子も、まったくを以て同感です。
(別作品『犬神家の一族』で金田一耕助役を怪演した石坂浩二は、別な役回りで出ていたようです)
怖いもの見たさで…見に行ったが…
封切りから1カ月半以上たち、GW明け平日昼間の映画館に、100席ほどのところに客は10人ちょっと。案外と入っているといえようか。
最終場面まで来て、ようやくパニック的な脅かしシーンが出てくるが、それまでは間取りがどうたらこうたら、変な家とは…みたいなしまりのない説明が多く、見る者の恐怖心をがっちりつかむような場面はなかった。
タイトルから期待して見ると、がっかり、失敗した、と感じさせる映画である。
ホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」(1974年)をはじめ、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)、さらには石坂浩二まで起用しての金田一耕助シリーズのような、過去の恐怖映画のつまみ食いがあり、それがパロディーにもなりきらない中途半端さ。
笑いも、恐怖も及第点に達しない。
「原作」がどういうものか知らないが、それが最初からつまらないのか、企画・脚本段階でどうにもつまらなくなったのか。最初から、怖さもひねった物語性もないものだったんじゃないか、と思ってしまう駄作だ。
ふざけるならふざける、徹底してシリアスに恐怖に落とし込む…といった内容ではないのだ。
いろいろな仕掛けの部分や、設定その他でも突込みどころ満載で、見ていても共感も、恐怖世界への没入もあり得ないレベル。
石坂浩二や高嶋政伸なんかがよく出演したなー、と思う。
ポイントがたまっていたので、ただで見たが、これをシニア料金1300円払って見たとしたら、カネも時間も返してほしい、と思ったと思う。
ホラー映画ではなく後半に連れイカれるだけの映画
金田一少年の事件簿
ホラーかと思ったらミステリー
えー…
原作無視の変な家と言うより変な村
レビューで聞いてはいたけどちょっと酷い。原作者のファンだったので見てみたけどそもそも家の間取りの件入りが強引すぎるし、変な家の間取りとニュースネットに上げちゃダメでしょ笑住所特定容易すぎる。
片桐柚希(家に同行してる女の子)が原作と違い陰鬱な怖い人になってるしそして初対面の人家にあげるわその後襲われる展開とかねぇし仮面何あれ…そんなのありません。大体1回襲われかけた相手家にもっかいあげます?服貸しますか?洗脳とか出てきたら途端に嘘っぽくなってきたし。
本家に行くところとかあんな一家総出だったっけ?普通にびっくりシーンあったし、ようちゃんの下り大事だったのに無いし謎の左手供養始まるし。いつから村総出になったんwチェンソーは笑ったわ笑笑
殺されそうになるわ原作だと死んでなかった人が死んだ扱いになるわ。ラストはまぁ良かったけども。なんかちょいちょいゲ謎パクったような…なんとも因習村というか…
とにかく原作無視が酷かった。後半とか原作だとフル無視だし。雨穴さん可哀想
息子は楽しんでたのでOK!
ゲームとサメ映画ぐらいしか興味示さない息子が珍しく観たいというので観に行った。クラスで話題というのが理由らしい。
で結論から言うと、なんじゃこりゃ、な映画だった。元々の原作が人気というのは何となく知ってたけど、原作が面白いのかどうかはともかく、多分これ、原作とは全然違うんだろうな、というは分かった。
間取りが云々という幕開けから無理矢理に殺人家族の推察、闇の一族の存在へと繋げていく物語は、どう考えても(多分)原作の間取りを使った考察ミステリだけでは映画にならないから何とか映画っぽいストーリーに仕立てないといけないという苦肉の策の結果だと思われるのだが、それが使命感すら感じさせる強引さで、酷い物語なんだけど涙ぐましいと勝手に思えてしまった。実はこれが原作通りなのだったとしたら、逆にびっくりするけど。
ちゃんと映画にしようという気概は他にも要所要所で感じられて、ホラー的場面はちゃんとJホラーの流儀を感じるし、物語最後の舞台へ移動する際にいかにもな空撮になっちゃうのも、コレは映画なんだよーっと訴えているようだった。
とは言え、物語の辻褄合わせのテキトーさを筆頭に、悪役たちが自分達は悪いことやってるとは思っていない筈なのに全員悪そうなマスク被ってたり、編集が雑過ぎたりして、真面目にちゃんとした映画にしようと思っているのかは疑問。なにより今の若年層に流行ってる原作の映画化なのに、映画自体は昭和な田舎ホラーのクリシェをやっていて、鬼面被った田舎者がワイワイやってる場面とかは作り手もギャグでやってるだろうとしか思えなかった(実際笑ってしまった)。石坂浩二のキャスティングも横溝正史リスペクトというよりはギャグかな、という感じだったし。
なので、無理矢理な原作改変(多分)、それでも映画としての筋を通したい、と思いきや雑な田舎ホラーテイスト、という組み合わせで謎の作品が出来上がっていて、個人的には「何じゃこりゃ感」で楽しめたんだけど、原作ファンとか原作本の評判から観にきた客は果たして許容出来るのかは心配になった(余計なお世話)。しかし息子は、あんまり怖くなかったけど面白かったと言ってたので、まあいいのかな。
あと主演の間宮祥太朗はかっこよかった。佐藤二朗の演技は辛かった。それとせっかく斉藤由貴出すんなら、実は潜入デカで最後悪い奴を一網打尽、ぐらいやってくれればよかったのにね、とは思った。
コミカライズ版のネット広告で興味持って読んでいたので、 コミカライ...
コミカライズ版のネット広告で興味持って読んでいたので、
コミカライズ版の3巻までの内容までなら知ってる状態で観ました
ミステリーやサスペンスに寄ったコミカライズに対して、
なんかホラー的なビックリ要素強めな見覚え無いシーン入ってるなぁ……とか思ったのが序の口で、
本家行って以降の、横溝正史的な世界観になって行く展開に戸惑い、
「えっ、原作もあの後こんな方向に行っちゃうの……?」って思ってたんですが、
他の人の評価とかレビューとか観るに、原作からの改変がかなり強めだったみたいですね
にしたって、令和のこの時代に横溝的田舎の因習ネタとか無理あるんじゃないでしょうかね
TRICKシリーズみたいに、それをネタとしてコメディーに昇華するんならまだしも、大真面目にやられてもねぇ……って感じ
色々独自性を出そうとしていろんな要素を詰め込んだ結果、
ミステリーとしてもホラーとしてもちょっと中途半端になってしまった感がありますね
年齢制限が無いのことに納得
雨穴さんの原作に沿っているのなら、そんなに残虐なシーンも無いから年齢制限が無いのかと思って子供と観ましたが、残虐なシーンがそれなりにあった。
ただ、全体を通じてとにかくツッコミどころが満載で、いちいち突っ込んでいるとストーリーに置いていかれそうになるほど。緻密な作品作りを敢えて放棄し、2時間の上映時間に耐えうるエンタメ作品の体裁をいかに作り上げるかということだけに注力したと見受けられ、年齢制限を設けては興行収入の低迷は免れないだろうと納得。
私は小説を読んでいないので、YouTubeベースで言わせてもらえば、原作の展開は導入部分のみであっけなく終了。中盤はジャパニーズホラーの陰鬱でスピリチュアルな雰囲気を醸し出してから、物語に奥行き作りとつじつま合わせのために八つ墓村的横溝世界観に強引に牽引。最後はハリウッドホラーさながらの大騒ぎを経て全部を焼いてしまうという安定の収束。そして、かなり軽めの伏線回収兼ドンデン返しも忘れず、頑張って2時間分作りましたという感じ。
以上の作品コンセプトを承知して観れば、楽しめるのでは。
惜しむらくは、終盤の舞台が岡山ではなくて長野であったことと、名優石坂浩二さんをはじめとする素晴らしい俳優さんたちの無駄遣い感が否めないことか。
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