「子どもから感じる緊張感が詰まった映画」イノセンツ 870さんの映画レビュー(感想・評価)
子どもから感じる緊張感が詰まった映画
クリックして本文を読む
※動物が酷い目に遭う描写が苦手な方は注意!
猫が登場した時点で嫌な予感がしていましたが、案の定。。。
殺傷事件を起こす人物は、小さい生き物から大きな生き物へ攻撃対象を移していくと聞いたことがあるので、あの流れは必然ではある、と思いましたがやはり辛い…
全体的にセリフや挙動、能力発動中にも派手な描写はなく、静かなトーンで進むところに北欧映画らしさを感じました。
ラストのバトルシーンの決着も、四肢が吹き飛び…のような事はなく、フッと周辺の空気や砂が念力で押され、彼が敗北と共に息絶えた事が分かりました。
(一般的な映画であれば、体が吹き飛んで木に衝突して死亡とか、念力バトルで鼻血が…などの描写にしたくなる気がします)
現実世界でも、倫理を逸脱した行動をとる事がある子どもという存在に緊張感を感じる事が多いのですが、今作は超能力の目覚めというファンタジー要素とその点を絶妙にミックスしていて違和感なく観ることができます。
呆気なく残酷な行動をしてしまう子どもの恐ろしさが映画を通して伝わってきて、最後までヒリヒリした空気感にドキドキしっぱなしでした。
コメントする