「監督は童夢を読んでいるに違いない」イノセンツ ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
監督は童夢を読んでいるに違いない
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子供たちの静かな超能力バトル。
監督は童夢に影響受けていると思う。
もちろん童夢のような派手な展開はないが、団地、子供、超能力、障害者
そしてラストのベランダから覗く子供達など。
大人の知らないところで静かに超能力の戦いが激化していく様子は良かった。
ただ、幼い子に過激な事をさせるのは見ていてちょっと心が痛むかな。
あのような過酷な争いは大人でもなかなか耐えられるものではないからね。
まあ、むしろ子供だからこそ持ち得る残酷さが出来たのかもしれないが。
派手な演出こそないがじわじわとくる恐怖が、平凡な日常に大人が気づかないところで
迫ってくる様子がいい。近くにいる大人は誰も役に立たないという状況はなかなか面白いと思う。
ベンは邪悪だけど、家庭環境をもう少し描いても良かったかもしれない。
ベンが人を傷つけることに躊躇がないのはサイコパスだからなのか環境によるものなのか
わからなかったからね。猫を殺すシーンはサイコパスの象徴なのかとも思ったが、、
前半も面白かったんだけどちょっと静かすぎて退屈かも。
まあ、後半も静かだけどね。
アニメ的なバトルが多い中、静かなバトルでも盛り上がるんだなあと思いました。
良かったと思う。
舞台のノルウェーの団地は結構日本のものと似ていて日本人に総入れ替えしても
普通に気づかないかも。
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