「北欧サイキックスリラー」イノセンツ 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
北欧サイキックスリラー
北欧のサイキックスリラー作品。
能力を持った子ども、あの殺風景な団地にブランコ、そして暴走。
どうしても「童夢」を思い浮かべてしまいますが、派手さを抑えた演出や色味に淡々とした感じが北欧っぽく纏まっています。
また、子ども達での戦いや、静かですがガムランを使ったような音楽には「AKIRA」を思わせました。
能力の覚醒と感染、増強に暴走と、次々に成長する姿は正に子どもそのもの。そしてその遊びはやがて狂気へ。
子どもならでは無垢な心と危なげさ、そのミニマムな社会にある怖さも描かれていたと思います。
大友へのたっぷりなオマージュとそれを北欧作品にちゃんと落とし込んだ本作、じっくりとした作りでとても面白かったです。
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