「起承転結の「転」が抜けてる」名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 とうきさんの映画レビュー(感想・評価)
起承転結の「転」が抜けてる
映画自体もミステリーもよくできてると思う。雰囲気作りがとても上手で、そしてテンポがよく次から次へと何かが起きて結構展開が読めない話で面白かったし、時代に合う背景と登場人物で全員キャラにとても合うと感じた。日本のミステリー映画と違って、犯人の過去話に大幅に時間を使ってヒューマンドラマに発展するようなこともなく、ただただミステリー事件に堪能できる。主人公ポアロの探偵人生にも大きいなターニングポイントになる事件であり全体的によかった、が、タイトルの通り「転」がないね。
いきなり全部の謎が解けた感じが凄く違和感。ポアロが閃いた場面もなく、現場調査する場面もほとんどない、特に第二の事件は全く調査がない状態で、いきなり真相にたどり着いたことはとても強引ですね。どんなに天才な探偵でも調査しないと真相が分かるわずがない。原作を読んだことないが、小説にでもこんないきなり謎解き始まるの考えにくい。そこは多分映画の編集の問題かしら?
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