「そりゃ人間」名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
そりゃ人間
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ずっと画面が暗いうえに、字幕の量に対してスピードが早いし、言い回しも演劇的。
てなワケで、人物紹介的なパートで睡魔が強襲。
降霊会以降はちゃんと観ていたのですが、色々とイマイチな印象。
「人間か、亡霊か」と言われても、観客からすれば作品的に人間に決まっています。
まぁ、ポアロが惑わされていくのが見どころなのかもしれませんが、第一の事件の不可能性がよく分からず。
普通に突き落としただけだし、刺さったのはほぼ偶然…じゃないの?
他にも、
・霊媒師の協力者多すぎ
・オリヴァを容疑者から外すの早すぎ(アリバイトリックとかの可能性は?)
・役立たずを主治医にしてることを誰も疑問視しない
・医師が誤診しなかったら全部パァ
・弟くん、公式HPにいません(確かに影薄かったけど)
・写真見る前にアリシアの幻覚を見たのは何故?
・父が死に、金が必要なくなった後も息子くんが秘密を明かさなかった理由は?
などなど、腑に落ちない点が満載。
推理パートも、せめて「これを調べれば証拠が出る」みたいな台詞がないとただの推論。
犯人あっさり自供しちゃったけど。
傾いた風景で不穏さを煽るどアタマの演出は好きなのだけど、本編のホラー演出と毛色が違いすぎて浮いてる。
ジャンプスケアの多用もチープだし、ポアロが人間に襲われた後にホラー強調されても冷める。
臨場感を出すためなのか、カメラがやたら動くのも見づらくて苦手。
最後の締め方と、オレンジ屋根の色彩が素敵な風景はとても良かったです。
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