二十歳に還りたい。のレビュー・感想・評価
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誰もが迫られる人生の選択
どこかはかなさがただよう中、一徳の内的空間に焦点を当てて進んでいく物語には、文学的余韻を感じて、心の充足感がありました。誰もが人生の選択の中で、後悔しているところはあると思いますが、「それはやり直せたら幸福なのか」という問いかけがされているようで、自分自身のこともつい深く考えてしまいました。DVDが出たらまた鑑賞したいと思います。
人生をやり直すことがテーマの作品ならば、やり直す目的とやり直すことでどう変わってたのか効果を明確にしないと、観客の共感が得られなくなります。本作はそこが曖昧になってしまいました。
幸福の科学の第27作目の劇場用作品。劇場用実写映画作品としては18作目。「人生の生きる意味や、愛とは何なのか」を深く問いかけるストーリー。人生を生きる時に「本当に必要な価値観とは」を振り返り「愛と反省」をメインテーマに描く物語です。
本作では、教団のPRどころか、宗教的表現も控えめにし、ある日突然20歳の青年に戻った80歳の孤独な男の第二の人生を描いたヒューマンドラマに、フジテレビ「教師びんびん物語」の赤羽博監督が、真っ向挑戦しています。
■ストーリー
一代で大企業を築き、世間からは「経営の神様」として尊敬されていた寺沢一徳(津嘉山正種)。しかし、引退後は高齢者施設で孤独な日々を送っており、唯一の楽しみは、施設を訪れる学生ボランティアの山根明香(三浦理香子)に会うことでした。ある晩秋の夕暮れ、一徳の身の上を知り悲しみを覚えた明香は、彼の願いをひとつだけかなえてほしいと神様に祈るのです。そんな明香が失恋の痛みを心に秘めていることを知っていた一徳は、彼女のために何かできることがあるなら、もう一度20歳に戻りたいと願います。すると次の瞬間、ある大学のキャンパスで一徳は20歳に戻っていたのでした。第二の青春を送ることになった一徳(青春期:田中宏明)は、「これは現実なのだろうか?」といぶかしがるものの、今度こそ悔いのない一生を送ろうと「第二の人生」を歩みはじめたのでした。
■感想
人生をやり直すことがテーマは、映画の鉄板企画といえるでしょう。古くは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』その代表格であり、最近ではマーベルスタジオの『ザ・フラッシュ』で描かれた、主人公の何度も何度も、母と死別しない人生に変えるための涙ぐましい努力と悲しい結末が記憶に新しいところです。
人生をやり直すことがテーマの作品ならば、やり直す目的とやり直すことでどう変わってたのか効果を明確にしないと、観客の共感が得られなくなります。
本作では、一徳が人生をやり直したい目的がイマイチはっきりしませんでした。家族を犠牲して、一代で興した不動産会社の経営にのめり込んでしまった悔恨の思いはわかるのですが、では20歳に若返って人生をやり直すとき、以前の自分の人生とは全く異なる人生を選択してしまったことから、以前の自分が関わっていた妻や息子たちと和解していくような人生とはならなかったのです。
一徳が選択したのは、明香の父親が人気劇団の運営をしていて、明日香に引き込まれる形で俳優となってしまったのです。以前の人生で次男がバンドで自立するといって実家から独立していったとき、一徳は音楽で生計立てるなんて無理だと見下していたのです。自分の息子の才能や可能性を認めなかった反省から、まぁこれはこれで、一徳の息子に詫びる気持から選んだのかもしれません。けれども俳優として成功することは、たまたまであって、人生をどうやり直したのかということにつながっていないことが気になりました。むしろ一徳は、社長だったころの交渉術などのノウハウを活かして、人気俳優へと駆け上がっていくのです。明香の自分に対する恋心にも、知らんぷりして。これでは社長をやっていた頃と形が変わっただけで、同じことの繰り返しではありませんか。
やはり一徳が一時でも二十歳に還った経験が、その後の人生にどう影響していくのかを描いて欲しいところでした。
ところで、本作には気になるツッコミどころがあります。それは一徳が若返るとき天の啓示が舞い降りて、若返りの条件として30歳までは結婚できないことを告げるのです。もし破れば、その時点で若返りの人生が即刻終わってしまうことを警告されます。
一徳はその警告をずっと頑なに守り続けたのです。そのため明香の告白にも、ずっと無回答のまま、彼女を長期間苦しめたのです。もしかしたら物語の冒頭の明香の失恋相手は、若返ってきた一徳本人だったのかもしれません。もしそうだと、物語は無限ループになってしまいます。
ここで素朴な疑問は30歳の誕生日を迎える直前に、再度明香から告白の答えを求められたとき、なぜ誕生日まで待ってくれないかと本心を語れなかったのでしょうか。
そもそもなんで30歳の誕生日まで、待つ必要があったのか、その理由も明かにされませんでした。なので最初に「30歳の誕生日」というプロットが脚本で定められて、そこからストーリーが肉付けされたような感じでなったものと思われます。
赤羽博監督は、才能のある方だけに、次回作に期待したいと思います。それにしてもベテラン俳優の津嘉山正種は、素晴らしい演技でした。台詞がなくても表情や仕草だけで、自分が積み上げてきた人生が生み出した孤独と悔恨を体現していたのです。
こ、これは、、、!
お金を払って見る映画では無いですね。
BGMが映画の邪魔してます。
カメラワーク 素人ですか?
役者さんでは唯一お一人だけ仕事をされていたと思います。
ストーリー 表題に乗せられました、つまらない。
全般に精々高校生の学園祭レベル。
これで鑑賞料を取る!いっそ天晴れだと思います。
純粋な愛と智慧が世界を救う
自分の都合やこの世的な損得でしか行動できない人は本当の意味での幸福は味わうことができない。目的も手段も動機も正しいものでないと世界は混乱してしまうし、自分自身も向上しない。自分も他人も幸福にすることが本当のユートピアを実現できる。
悲惨な事件・事故が多いのは、個人の間違った欲望が多いからである。環境や他人のせいでもなく、ましてや神のせいでもなく、貪瞋痴の心の三毒が問題なのである。ぜひ一人一人が幸福になれる素晴らしい映画です。多くの人々がこの映画を見れば、世界はよくなっていきます。ご覧になってください。
第4コーナーを回り終えたばかりの僕には 主人公の気持ちが良く解かる映画でした
知人からの おススメ で観てきました。
予告編で、ある程度の内容を公開しているので、その通りに映画は進むが
幾つか矛盾点が出てくる。
しかし この映画が「異次元」に同時進行する 別世界だと気が付けば、それらは気にかからなくなり、展開に集中できる。
「シナリオ委員会」というの作品形態は 珍しい。
序盤での重要シーンで、唄を流す事によって、観覧者である僕は気が散って映画に集中できなかったが、
今回もこれが映画中永遠に続くのかと、身構えたが、その後はメロディだけの演出に成り、ひと安心した。
後半に唄が入るが、少しボリュームを下げて欲しかったが
主人公たちの心情が現れているので、どうせ細かい演出や意味のあるカットは無いようなので、
不快と言う程ではなかった。
もう少し脚本・監督の演出と言う部分に、時間とお金をかける冪 作品だったと思う。
主役を演じた 津嘉山正種さん、田中宏明さんの演技は素晴らしかった。
三浦理香子さんは中盤から持ち直したが、前半戦の演技は絶望的な素人だった。
この映画を観たら「隠し砦の三悪人(黒澤 明監督)」を観たくなりました。
俺も人生やり直したくなっちゃった。
宗教的な感じが怖いので、これまで大川隆法作品は観ないようにしてたんだけど、この作品は宗教は関係なさそうだなと思い着席。
主人公の寺沢は一流企業の社長さんだった。80歳になり、身体の調子が悪くて施設にいた。そこでの楽しみはボランティアの女の子、明香(あすか)とのやりとりだけ。ある日2人で散歩に出掛けて、明香が寺沢の願いをひとつ叶えて欲しいと神様にお願いする。すると突然二十歳の学生になって目が覚める。えっ!大学のサッカー部員?本人サッカー経験無いのに何故だ?と思ったらそこに明香が居た。ははぁん、そういう流れか。ただ、よく分からなかったのが、時代設定。だって寺沢が60年若返ったので、彼の両親も生きていた。なのに明香は60年後と同じ年齢。もしかしたら彼女も、やり直してるのかな?ってずっと思ってた。そのことはストーリーには関係なかったな。
多分、寺沢は明香の為に生きる事にしたから、役者の道を選んだんだろな。
いろんな事を選択する度に思い出す過去の自分。当時は正しいと思って行動していた事が、後悔の積み重ねだった。映画観ながら自分の過去を沢山思い出しちゃった。自分もやり直したくなっちゃった。ラストは想像してた流れだったけど、残された明香はどうなったんだろう?もしかしたら、やり直しは全て夢だった?それとも、別の人間として存在を続けてる?ま、そんな事はほっといて、ずっと楽しかったです。
二十歳に還りたい
沖縄出身の津嘉山さんが素敵でした!そして、二十歳に還れたら?主人と見に行って帰りは話がつきませんでした。途中泥臭い映画かな?と思う場面もありましたがとても小説のようなセツナイ感情になりました。二十歳に還れたら私はどんな人生にしたんだろうかと。。。
今までの記憶を維持したまま60歳若返れたらいろいろやり直せそう
不動産会社を興し、一代で大企業に成長させ、経営の神様、として尊敬されていた寺沢一徳は、80歳になった今は高齢者施設で子供達も訪れて来ない孤独な日々を送っていた。唯一の楽しみは、女子大生ボランティアの山根明香が訪問してくれることだけだった。ある日、明香は一徳のこれまでの家族との別れやいざこざなどの寂しい人生を知り、彼の願いをひとつだけかなえてほしいと神様に祈った。一徳は、その時明香が失恋したことを知っていたため、彼女のためにもう一度20歳に戻りたいと願った。すると、一徳は明香と同級生の20歳の大学生に戻っていた。第二の人生を送ることになった一徳は、今度こそ悔いのない一生を送ろうと、憎まれたり、恨まれたりしない、人を愛する人生を歩もうとした。ただし、30歳になるまで結婚を申し込んだり、結婚の承諾をしたら80歳に戻ると言われた。第二の人生は如何に、という話。
途中まで、不幸な人生は一徳の自業自得だ、と思って観ていたし、あまり共感も持てなかったが、20歳に戻ってからは、どう生きるべきなんだろうと、自分に置き換え考えながら観ていた。
幸福の科学の作品にしては超能力者が現れず、単に神様にお願い、という作品で宗教っぽくなくて良かった。最近千眼美子(清水富美加)が観れないのが残念。
より真実の愛とは何か
人生に生きる勇気と希望を与える感動的な作品です。特に結末は深く考えさせられ、主人公は信仰と愛に悩み、愛をとった様に見えたが、『より真実の愛とは何か』、人生の宿題を戴いた様な気持ちになりました。
二十歳は、どーだったかなー?
とても素敵な内容でした。自分は、どーかな?と考える内容だし、二十歳に還り違う人生を歩む。前に「違う人生」を想像したことあったしやり直したい。と思ったことがあったから。凄く胸を打つ映画でした。また、見ようと思います。
なぜか話したくなるようだ。
映画を観た後、友達が「めしでも食おうか。」と珍しく誘う。聞いてもいないのに、自分の過去の出来事や悩んでいたことなどを打ち明けてくれる。私も昔のいろんなシーンが蘇り、饒舌になる。この映画には一緒に観た人と、お互いの心を開いてしまう不思議な力がある。
今の自分の人生もやり直してると気付きました。
映画観た時は 登場人物にあまり共感できず
モヤモヤした気持ちで
どういうことなんだろう?と考えていたら
今の自分の人生も あの老人と同じ
赤ちゃんから戻ってやり直してると
突然気付き
映画の主人公の気持ちになり
今の自分の人生での出来事や
自分の人生の出会ってきた方々との テーマや課題には
取り組めているのだろうか?とか
深く洞察するようになりました。
切なく深く美しい
見終わったあと、切ない。人生のいくつかの分岐点を主人公が振り返って、考えることに意義があったのだと思う。
なぜこの結末なのか最初はわからなかったが、後になってわかってきたような気がする。
わかりにくいのが難点。結論の伏線やヒントがもっとあってもよかったと思う。
深いテーマにチャレンジした美しい作品だと思った。
人生やりなおしモノの傑作
記憶を持ったまま若返り、人生をやり直すというジャンルがありますが、これまでに観た同種の映画や小説のなかで最高に面白い作品でした。面白いだけでなく、切なく、しみじみとした感動があります。役者志望の若者は、この映画を観たらいいんじゃないかな。三浦理香子さんが演じるヒロイン、明香の言動に心を癒されました。
どんな時間が必要なのか
「愛でることが何か」を問いかける作品でした。持っている時間をどのように、自身が創っていくことができるのか。誰と過ごすべきなのか…。
無条件の愛を見せていただきました。
ありがとうございます。
歌なんとかならないかなぁ
2023年劇場鑑賞224本目。
映画を観るときそこまで調べないで行くので、パンフレットを見て初めて幸福の科学案件だと知りそれならスルーしてもうちょっと寝られたのにと思いながら鑑賞。
別に宗教法人の映画だからイヤということはないのですが、何本か観た作品がことごとくハズレだったので・・・。
今までのに比べたら一番映画として面白かったです。タイトル通り老人が若返るという話なのですが、タイムスリップしたのか、パラレルワールドなのか、一緒に巻き込まれた女子大学生が全く記憶を引き継いでいないのでなんで一緒にワープさせられたのか意味不明でしたし、主人公が数十年前に飛ばされて、女子大生は数年しか飛んでいないのもちょっと無理がある脚本だとは思いましたし、ネタバレになると思うので詳しくは書けませんがオチに至る神様の判定もよく分かりませんでした。
後、主人公が20歳の時に先輩と呼ばれる大学の飲み会で普通に未成年の後輩たちもビール頼んでたのがちょっと気になりました。
後一番気になったのはちょいちょい挿入されるいかにも宗教という感じの歌。これさえなければもうちょっと映画に没頭できたのですが・・・。
それ以外はどうなるんだろう、という映画に必要なドキドキ感があって良かったです。いつも最後に急に出てきて目立とうとする神様や天使も控えめでしたし。
全22件中、1~20件目を表示