「誰も取り上げたことのない社会問題をテーマに、誰もやったことのない方法で作った映画という貴重さだけで、注目を集めている映画でした。」過去負う者 taraさんの映画レビュー(感想・評価)
誰も取り上げたことのない社会問題をテーマに、誰もやったことのない方法で作った映画という貴重さだけで、注目を集めている映画でした。
誰も取り上げたことのない社会問題をテーマに、誰もやったことのない方法で作った映画という貴重さで、注目を集めている映画でした。
役者さんそれぞれに役になり切ってもらい、そこからアドリブででてくるセリフやストーリーをカメラが追いかけて作ったというある意味実験映画といえますが、個人的には観終わったあとの後味はあまりよくありませんでした。
登場した人のうち、後日談が描かれていたのは一人だけで、ほかの人達はどうなったのかわからない結末であり、しかもその一人の後日談も、私の感覚ではすんなりうけいれにくいものでした。
当初ドキュメンタリーを撮ろうとして、取材する中で、ドキュメンタリーにするのはプライバシーの問題があり難しいということから、このような形になったそうですが。。。このような難しいテーマを扱う映画を作るときには、脚本を練り上げ、何が問題なのか、どうあるべきと考えているのか、観客に伝えたいメッセージはなんなのか、どこに絶望があり、どこに希望をみいだすのか。。。監督の意思が伝わってくる映画であればと思いました。
あるいは現実におられた一人だけに焦点をあてた劇映画であれば、もっと伝わってくるものがあったのではと思います。
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