「ジ・アルフィー」ザ・クリエイター 創造者 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ジ・アルフィー
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通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
使い古された感のあるAIと人間の戦争という題材を通し、アメリカ的な理屈によって引き起こされて来た戦争を批判。
殲滅戦はどんな理由であろうと悲惨過ぎる所業です。本作がアメリカでつくられたことが純粋にすごいなと思いました。
戦争の行方を左右する要素が家族愛・親子愛に収斂していく展開、こう云うのに私はすこぶる弱い。否応無しにグッと来てしまいます。心揺さぶられるんです。アルフィーが脱出するシーン、まるでジョシュアとマヤから生まれたみたいに感じました。アルフィーはこれからどう生きていくんだろう。
名作へのオマージュも素晴らしかったです。「ブレードランナー」「ターミネーター」「攻殻機動隊」などを想起させる世界観に、東南アジアの風景が見事に調和していて新鮮でした。
個人的なギャレス・エドワーズ監督の最高傑作は「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」でしたが、そのさらに上を行く完成度の本作が見事に塗り替えてくれました。
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