「祝・三池崇史監督復活記念作品」怪物の木こり シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
祝・三池崇史監督復活記念作品
長い間不振が続いた三池監督だけど、久々のスマッシュヒットでファンとしては嬉しい限りです。画面から血生臭さが漂ってくるような緊迫感ある出だしから一転して山道でのカーチェイスに切り替え、主人公の性格描写までやってのけるのは鮮やかです。主人公と友人の医師がサイコパスと言う、異色と言うより異常な設定も凄いけど彼らの悪行描写は最小限に押さえ、本題の猟奇殺人事件にフォーカスしながら主人公の知らない過去、両方を追うプロファイラーを絡めながらもお話しがブレずに最後まで緊張感が途切れません。原作や脚本もいいのかも知れないけど、三池監督好みの強烈なグロ描写やギャグもなく、複雑なキャラやストーリーをキッチリ描いているのがいいですね。役者では、亀梨和也がサイコ犯を熱演だけど、なんと言ってもプロファイラー役の菜々緒が凛々しくてカッコよかったです。髪もボサボサで地味なダークスーツ姿だけど、やっぱり立ち姿がいいですね。
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