劇場公開日 2023年12月1日

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「オムニバスの呪縛」香港怪奇物語 歪んだ三つの空間 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0オムニバスの呪縛

2023年12月6日
iPhoneアプリから投稿

自分はどうしてもオムニバス映画が苦手で、どんなに好きな監督でも、オムニバスの一つとなると若干評価を下げてしまいます。

香港のホラーのオムニバスという色々見た事のないもの同士の掛け合いで不安大きめな状態で見ましたが、案の定とっ散らかっていました。もっとオカルトチックなものが来るのではと思っていましたが、基本は人間の身の回りで起きる事だったのも残念だった要因の一つだと思います。

1本目は隙間に挟まった死体を見てトラウマを覚えて右往左往みたいな作品で、もうそれがオチじゃんと思ってしまった瞬間にダメでした。変に40分近くあるので、ずっとダレていました。

2本目はショッピングモールにたくさんのライバーが集まって、殺し合うみたいな感じの作品で、怪奇どこにいったと思いましたが、今作はギリギリ見れるかなって評価に落ち着きました。
ライバーと言いつつ、オーディエンスの少なさだったり、しょうもない煽りだったりと、魅力的なものは少なかったですし、ゾンビものに近いテイストになるかと思ったらそこまでの緊迫感は無かったんですが、最後の炎上する車のシーンだけはかろうじて良かったです。40分弱でも長さは否めませんでした。

3本目は幽霊がアパートに出て、少ない住民がてんやわんやする話で、一番面白くなかったです。溺死した遺体が化けて出るみたいな感じですが、特段怖いものはありませんし、ヤクザが実は…みたいなのも結構すぐ分かってしまうので、もうなんか色々残念でした。

なぜこの作品は劇場で公開して、「ブルービートル」はDVDスルーなのか…。日本の配給の判断はよくわかりません…。

ブレミン