「映画監督」きみとまた 完さんの映画レビュー(感想・評価)
失礼します
共感ポイントありがとうございます
貴レビューの通り、題材は興味津々でした メンタルヘルス的には科学的にアプローチしている、尤もらしい左証がネット上にアップされてますが、旦那のEDはよくあるストレス過多や気の強い奥さんへのプレッシャーとして片付けたとしても、主人公のそれはもう少し心象演出の深掘りを描いて欲しかったかなと思いました "人を愛する"という気持が性本能を抑圧してしまうユニーク(面白いという意味では無く、希少性の高いという意)さ故、自己分析度を物語に落とし込めたら、共感度も上がったのにと・・・、監督からしてみたら大きなお世話でしょうねw
クライマックスの方向性(したのか、できなかったのか)は、まぁ映画制作の役者陣が、その倫理観や社会秩序を盾とした拒絶具合に、良く言えば目が醒めた、悪く言えば性本能が理性を凌駕出来なかったという筋立てとして、丸く収めたといった着地点だったのでしょうね(汗 あの時に性行為可能な機能正常化になったならばそれは"修羅"への道が始る扉でもあり、その背徳感と曲がった正義感と愛情を肯定してしまう事に陥り、同時に本来の自分の夢である"映画制作"を断念せざるを得なくなる 本末転倒に気付いたというオチは、図らずも機能正常に至らない心と躰のアンバランスさが功を奏した"偶然性"という構図を描きたかったのかもしれません 第三者による全関係者不同意による精子提供という非人道さを回避したからこそ、結局"できなかった"という原因に決実させることで、八方丸く収める都合の良さに、ラストの主人公の涙がどっちの感情なのか、それは観客に委ねる『ソフトストーリー』でしたね
それにしても、私小説のような脚本造り、しかも現在進行形による修正の連発は、心病むんじゃないかと少々心配です(苦笑
長々と、大変お目汚し、失礼しました