「医療機関に連れていってあげてね」はじまりの日 寝落ち中尉さんの映画レビュー(感想・評価)
医療機関に連れていってあげてね
おもしろかったです。
なんとなくPERFECT DAYSみたいな印象の出だしから、唐突なミュージカルパートが始まって意表を突かれましたね。
ただ・・・・・・なんで英語の歌オンリー??
ハーフっぽい匂わせ描写は一瞬あったものの、描写説明が無さ過ぎて気になりまくって正直私はその点で躓いてしまった感は否めません。
ミュージカルならイングリッシュソングでしょ みたいな型に対して、自然に受け容れられる人とそうでない人で印象はかなり割れそうですね。私は後者なのですが。
次第に増えていくファンや観衆の顔ぶれやテンションや出で立ち等、予算や時間の問題なのかまとまりであったり説得力に欠けて、リアリティを感じられなかったのは残念です。お二人とも歌唱力は素晴らしいものがあるのは伝わりましたけども、この日本で、英語の歌だけで売り出す、というシチュエーションがどうにも絵空事すぎるように思えてなりませんでした。
3組の親子関係の描写については、ちょっと浅さは感じてしまいましたけども予定調和ということで。
現代はああいう母親からは率直に娘は逃げるべき、という流れが強いですよね。まず精神科かな。『ナミビアの砂漠』で少し触れられていましたけども、双極や乖離等を疑って診療にあたるべきかと。娘さんも母の事を想うのなら歌もいいけど、そういう治療機関に連れ出してもいいのではないでしょうか。そういうそぶりが少しでもあればよかった。
邦画で英語のミュージカルってのはなんか色々とチグハグだなぁという印象でした。
重箱の隅をつついてしまいましたが、
そういう点を差し置いても、おもしろかったですよ。
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