劇場公開日 2024年10月11日

「歌う事を封印した男と、人前で歌わない女の歌声に魅了させられたミュージカル映画。 本年度ベスト!!」はじまりの日 イゲさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歌う事を封印した男と、人前で歌わない女の歌声に魅了させられたミュージカル映画。 本年度ベスト!!

2024年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

元JAYWORKのヴォーカル、中村耕一さん主演と言う事で鑑賞。
73才になった中村耕一さんの歌声に迫力がありメッチャ素晴らしい!
まだまだ現役で行けそうな歌声!
ある人の遺影の前でギターを弾きながら歌うシーンの歌声が、迫力があり最高だった!

人前で歌う事の無い女を演じた遥海さんの歌声も最高だった!

過去の人気ロックスターの中村。
薬物使用によりバンドが解散。
妻、娘とも別れアパートでひっそり清掃員として働く毎日。

同じアパートの住人。
母と2人で暮らす遥海。
毎日、母親からのDVを受けながらも母親が大好きと信じ中村と同じ清掃員として働く感じ。

2人とも生きる希望や目的が無く生活している中、夜中の公園で遥海が独りで歌っている姿を見た中村がその歌声に魅了された感じ。
自分も歌声に魅了させられました(笑)

中村が、かつての仲間だった音楽プロデューサーの竹中直人さん演じる矢吹を訪ね遥海を紹介しようとする展開。

プロデューサーの矢吹がかなりの堅物って感じなんだけど本当は心の優しい人で安心。
プロデューサー矢吹と中村の昔からの関係性も描写されていて感慨深い(笑)
アシスタントの望月のナイスなアシストに拍手を送りたい。
プロデューサーの堅物な殻を破ってあげた感じが印象に残る。

中村と遥海の関係も良かった。
2人が徐々に打ち解けて行く姿が良かった。

遥海の母親役は高岡早紀さん。
後半、アパートの前でのミュージカルのセリフに泣ける。

圧巻はラストのライブハウス。
遥海と中村がお互いの思いを込めて歌うシーンが最高!
字幕で読む歌詞に涙が止まらない(笑)
ライブハウスの店名が秀逸!

遥海が歌の世界に1歩踏み入れた感じに加え、中村も喫茶店で1歩踏み出せたのは良かったです( ´∀`)

イゲ