「アクションも悪くはないと思うし、緊迫感もあるとは思うのですが・・・」カンダハル 突破せよ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションも悪くはないと思うし、緊迫感もあるとは思うのですが・・・
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イラン核施設爆破を行ったCIA工作員の、イスラム世界からアメリカへの脱出劇。
ジェラルド・バトラー主演のミリタリー・アクション。
ランボーのような痛快アクションではなく、ややシリアスに寄せられた映画。
イラン・アフガニスタン・パキスタン。タリバン、IS・CIA・MI6。現在の世界情勢を上手に取り込み、それでも、それ程難解にならないストーリー展開は見事でした。
この映画の肝は、プロローグとなるイラン核施設への攻撃。
そして、クライマックス。
イラン核施設は、西側諸国からすれば大きな脅威であることは理解しています。しかし、他国の施設・・・しかも軍属以外が大勢勤めている施設をメルトダウンに追い込む物語は、とても容認出来ないと思います。それを、さらっとプロローグにしてしまうアメリカの横暴さに不愉快さを禁じ得ません。
そしてクライマックス。逃げ込むべき基地の間際で追いつかれる主人公達。どのように窮地を脱するのかと興味深く観ていると、まさかのミサイル攻撃。そんなことが出来るのなら、最初からしていれば良いでしょう。映画としての面白みも意義も、すべてぶち壊す展開にあ然としてしまいました。
この映画のような逃亡劇は、主人公達だけで脱出出来るから面白いのであって、ミサイルが飛んで来てしまったら物語自体が台無しになってしまいます。
もし、ミサイルを許容するのであれば、ミサイルを発射「する」「しない」・・・のドラマをしっかりと描かないと、話になりません。
当然、私的評価は極めて厳しくなりました。
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