「土煙」カンダハル 突破せよ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
土煙
危険地帯を突破するジェラルド・バトラー映画かというくらいの情報量で鑑賞。夕方なのもあって人入りは両手で数えられるくらいでした。
とにかく銃撃戦が多いのが特徴的で、ハンドガンからライフルまで幅広くぶっ放してくれます。戦車まで動員してくれて砲弾をドカンと撃ち放ちますし、容赦なく撃たれて死んでいく描写も余す事なく見せてくれるので、銃撃描写はとても良かったです。
真夜中のヘリコプターはモンスター感があって見応え抜群でした。暗視ゴーグル越しに近づいてくるヘリコプターにはただただ恐怖を覚えるばかりでした。
そんな中でも起点を効かせてヘリコプターを墜落まで貶めるトムの土壇場の知恵が上回るという不思議。
砂漠をひたすら駆け抜けるシーンが多いので、バトルよりも逃亡の描写が多かったです。ここら辺は少し退屈でした。元々がアクションよりもどういう考えを巡らせるか、どう身近な人を守るかという頭の中をグルグルさせて踏ん張って立ち向かっていく作品なんだなと思うことにしました。
ちょいちょいかっこいいシーンが挿入されるんですが、その頻度が少ないので、もう少しトム含め登場人物の見せ場が多かったらなとは思いました。
敵味方が入り乱れるので、少々混乱してしまいました。あの人は敵で、あの人は味方ってのは考えるだけでも無駄なのかなと思いました。
オチで敵の車両を全部爆発させる潔さには拍手をせざるを得ませんでした。どうしようもなくなって困った時にやりそうな手段を、なんの迷いもなくやってのけたので、製作陣、さてはこれをやりたかったのだな?とニヤリとしてしまいました。
無事に自国へ帰国後に家族に会えて良かったな〜というところで終わってくれたので後味はスッキリしていました。
とにかく前進あるのみって感じの突撃ものだったので、単調だったのは否めないですが、そこそこ楽しめましたし、ドッカンバッカン派手にやってくれたので満足です。父と娘、出会えてよかったなというのが最終的な感想です。
鑑賞日 10/24
鑑賞時間 15:40〜17:50
座席 F-12