「鑑賞直後から、フレーミングホット味、食べたくて食べたくて困っています」フレーミングホット!チートス物語 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞直後から、フレーミングホット味、食べたくて食べたくて困っています
世界的で食べられているパフスナック「チートス」のフレーミングホット味を考案して、道がひらけてチートス(フリトレー社)の母体のペプシコの副社長にまで登り詰めた、メキシコ系アメリカ人のリチャード・モンタニェスさんのアメリカン・サクセス・ストーリー。
いい話でした。
清掃員から、重役へ。
最高のアメリカンドリームストーリーでした。
非行少年だったリチャードさんの恋人に赤ちゃんが出来て一念発起、良きパパになろうと必死で就活にはげみ、やっとの思いで採用された南カルフォルニアのチートス工場の清掃員の仕事に全力で励む日々の中で、愛する妻と子供のため、不撓不屈の精神で、今の貧しい生活から抜け出そう!と、愛と勇気とド根性!
メキシコ移民は諦めない!
チートスは70年代から80年代前半までは、米軍基地内の食料品店で買えるお菓子で、日本国内でも輸入食料品店を探せば買えるけど、大量に出回っているお菓子ではなかった記憶です。
80年代の中盤から後半にかけて、私が中高校生の時(バブル期)に湖池屋のスコーンが発売開始、テレビCMの(123、123、かりっとさくっとおいしいスコーン!×2)が流行って大ヒットしたのを受けて、1年もしないうちに、対抗馬のようにフリトレージャパンのチートスのテレビCMがはじまり(Let’s dance together um,gari×3cheetos!)、歌に合わせてダンスを踊る白人女性たちがポップでかっこよかったなというのは覚えていますが、その後、あっという間にスーパーに大回るようになった覚えです。
中毒性のある濃厚なチーズ味のチートスに夢中に、食べ終わった後も指をしゃぶり続けて、「行儀が悪い!」と家族からよく怒られたもんです。
フレーミングホット!チートスの発売は1992年なんだそうで、何度か食べたことがありますけれども、たしかに美味しかった! フレーミングホットチートス10本あれば、お茶碗3杯いけます。リチャードさんGood job!
スナック菓子は中毒性があって食べすぎに注意、肥満になりやすいと言われているので、現在は食べるのを控えておりますが、時々無性に食べたくなる時があって、食べたい!と思い始めると、昼も夜もおかまいなしで、寝ても「あーチートス食べたい」と夜中の3時にコンビニに駆け込んで、無心でボリボリ食べると、自己嫌悪に陥りながらも、ぐっすり寝れます。(ヤバいよなあ……)
辛い食べ物も大好きですが、辛くてうまみのある食べ物というのはまた中毒性があるので、「チートス」+「フレーミングホット味」は禁断の味じゃないでしょうか。
あの味を作ったのが、正真正銘本物のメキシコ人で、アメリカに移民したメキシコ人のプライドと誇りを込めて作った、本物のヒスパニックの味だったとしって、心の底からリスペクトいたしました!
フリトレー社はドリトスも発売していて、ドリトスはメキシコ料理のトルティーヤチップスなので、完璧にメキシコルーツの食べ物ですよね。チートスもコーンを材料にしたお菓子で、トウモロコシに合う味付けをさせたら、メキシコ人が世界一!なのかもしれません。
この作品を観たあと、ずーっと「フレーミングホット!チートス」が食べたくて、近所のコンビニを捜していますが、全く見つかりません!!
この作品、米国アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされてるそうですけれども、
アカデミー賞の発表の時期に合わせて、「フレーミングホット!チートス」を期間限定でもいいから、どこかで販売してほしいです。