「ジョーペシはいなかったよな」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーペシはいなかったよな
いつもの映画館②でいわゆる2番館的な上映嬉し
金曜日の夕方ながら観客は5人くらいだった
3時間半の大長編なので
下手な時間に見始めると後の予定が立たない
最初の公開時は時間が合わなかったのだ
大好きなデニーロとディカプリオの共演で
監督がスコセッシ 観るしかない
最近は配信のみでDVD化しない作品も多く
アナログオヤジとしてはつらい
二人のがっぷり共演はボーイズライフ以来では
ディカプリオは当時は天才子役的な扱いだったように記憶するが
いまはデニーロを助演に回すトップ俳優
終始眉間に皺を寄せてへの字口の主人公を熱演
なんとなくマットデイモンに似ていた
プロデューサーレオはキャスティングを考えていたのかも
歯の形とか色は当時のリアリティを再現
権力者の叔父に世話になって 言われたことに唯々諾々と従う
日本社会にもありそうな光景のような
ホントに家族を愛していたんだろうことは伝わった
内容はオーソドックスな近代歴史モノでヘビー
アメリカの黒歴史シリーズ
アメリカ人が触れられたくないところかも
先住民族の歴史までさかのぼれば白人の侵略ってどうなのよ
となってしまう
受益権とかなんとかきれいごとを言って
権力者が都合のいいようにルールを作る
権力者におもねっておこぼれにあずかる連中
みんなそれぞれ生きるために行動している
デニーロの髭剃りシーンとか裁判シーンはアンタッチャブル
いきなり殺すとことか遺体をぞんざいに扱うところは
グッドフェローズとかゴッドファーザーを想起
ラストその後の顛末を普通は字幕で説明するところを
公開ラジオショーで表現したのが贅沢
最後のナレーションはスコセッシ本人では
ジョンリスゴーとかザホエールの俳優とかもいたな
ジョーペシはいなかったよな
出演者が多すぎてしかも外人なので人間関係図は結局よくわからない
アップルが金を出すとこれくらいのゴージャスな作品に仕上がる
2時間に収めろとか口も出さないのだろう
やっぱりDVD化されないんだろうな
新年スクリーン1本目 幸先がいい
(ここからは映画と無関係)
終了後はひとり新年会
半田屋で生ビールとおつまみ あぁ楽しい
23時解散