「適当に、よろしく」人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
適当に、よろしく
全国一斉試写会にて鑑賞。
ユナイテッド・シネマで映画を見ると、au スマートパスプレミアムの宣伝と共に必ず流れる本作。面白そうだけど、タイトル負けしそうな映画だなぁと思っていましたが、見て驚愕。信じられないほど見ごたえがあって、笑えて、心温まる、最高のヒューマンコメディでした。ああ、この映画めっちゃ好き。
ふたりにしかできない役柄。
元アイドルであることを遺憾無く発揮する可愛くて魅惑的な深川麻衣と、予想以上にちゃんとおっさんしている井浦新。この2人をキャスティングした人、よく分かってるな。思ってること全部口に出しちゃったり、酒で潰れてアイラインと髪がとんでもないことになったり、人生に詰んで死にたいと思っちゃったり。これまでのイメージとは全然違うんだけど、めちゃくちゃハマっている。この強キャラをものに出来ちゃう深川麻衣、ガチすげぇ。井浦新も、これまでの紳士でカッコイイキャラを押し殺し、完璧なおっさんに変貌。でも、心はイケメンなんだよな。そうじゃないと、こんな状況生まれない。
井浦新演じるササポンの放つ、さりげない一言がグサグサ刺さる。主人公の安希子を慰めたり、励まそうとして言っている訳ではなく、ただ独り言を喋っているようだから、よりグッとくる。そんな風だから、偶によく分からないことも言ったり。「この家では時間が止まっている」と安希子は言ったけど、1度立ち止まってゆっくりと考えることが人生には大事。そうすると、いつか動き出せる時が来る。見栄を張っていた彼女が、ササポンとの生活を通して一変。それが分かる細かい描写が、本作はとても秀逸なのです。そんなに背伸びしなくてもいいんだよ、ってね。
演出に若干の古臭さは感じるものの、次から次へとストーリーが展開されていくため、退屈は一切感じない。全くもってタイトル負けしていません。ササポンとスイカを食べるシーンは吹き出しそうになるくらい大笑いしたし、日常に潜むあるあるをたっぷり詰め込んでいて終始ニヤニヤ。バカリズムが脚本書いたのかな?と思うほど、ぽい。まぁ、適当に。その言葉に救われる人がどれだけいることか。思いっきり抱きしめたくなるような、そんな映画でした。
是非とも、友人や家族、恋人とご覧下さい。
語りたくなるような、上質で見ていて気持ちがいい人間ドラマ。背中を押してくれて、自然と笑顔になれる。とっても幸せな気持ちで劇場を後にすることが出来る、素晴らしい作品です。短編ドラマでいいから、この2人の会話劇まだまだ見ていたいなぁ。公開は11月3日です。ぜひ。
返信お気遣いありがとうございます♪😊ササポンは身近にいて欲しいですね。パンフは表紙のデザインが良く読みやすかったです。ただ紙質がイマイチでした。ありがとうございました失礼します😊
気持ちのいいドラマですね。敢えて 粗のある役割 深川さん。
実は、その振る舞いは 神レベルの 井浦新さん。
一家に一人 ササポン欲しいですが 滅多に 実は高潔なササポンさんはいないですね。
考えさせる 作品でした♪。