「わからないけど」哀れなるものたち すずさんさんの映画レビュー(感想・評価)
わからないけど
大傑作との評判にイメージしていた内容と全く違う、観たこともないぶっ飛んだ映画でした。
SFコメディに分類されていますがSFでもコメディでもないですね。
カテゴリーと無縁、前代未聞の圧倒的なオリジナリティと驚きに満ちた映画、、観ている間中ずっとジェットコースターに乗って落ちないようにしがみついているような?!
まだよくわかっていないし誰にも共感できなかったのにジワジワ心にくいこんできて、、誰かに話したくなるけど人に薦めるのも難しい。
初めての感覚です。
今は共感できることが正義のように思われているけど、全く未知の新しい世界観や全く違う生き方に共感できなくてあたりまえ。
日々、共感の檻にとらわれている脳天を一撃されて、パッと世界が開けたようなすがすがしさ、カタルシスがありました。
自分の運命を引き受け、自分の生き方や幸せは自分でさがす。
誰かを基準にしたり誰かをうらやんだり誰かのせいにするんじゃない。
自分の人生を自分で生きる圧倒的な強さ、潔さと異文化の世界観を見せつけられるものすごいトリップ感。
映画でしかなしえない表現の可能性を最大限に実現した作品に拍手!!
ただ幸せや悦びがあまりにあちら方面に偏っているところは違和感がぬぐえず、、
(他の幸せや悦びもあるよなぁと)
個人的にマイナス1。
映像、俳優陣、不可思議な音楽は最高に素晴らしかったです!!
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