「ベラ・バクスターの知(痴)的な大冒険」哀れなるものたち しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ベラ・バクスターの知(痴)的な大冒険
クリックして本文を読む
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
独創的な世界観でした。混乱と感動で感想が素直にまとまりません。こんな映画体験初めて。何から書けば良いのやら…
好き嫌いが分かれそうな独創的な世界観に夢中になっている内に、142分があっと云う間に過ぎてしまいました。
エマ・ストーンの演技がすごい。世界を知ったベラの成長を演じ切った演技の引き出しの多さに敬服しっぱなし。
ウィレム・デフォーの怪人的存在感も圧倒的だし、マーク・ラファロの狂愛も哀れで滑稽で仕方ありませんでした。
自由を求めて好奇心いっぱいに知(痴)的な冒険を繰り広げるベラと共に、世界に溢れる自由と束縛を考えさせられる。
自身の解放をコミカル且つセクシャルに謳い上げる手法は実験的であり、興味深い描写に満ちていて魅せられました。
ヨルゴス・ランティモス監督の作品は後味が悪いイメージしかなく、実際そう云う結末が多いですが本作は終始、陽性。
観ていて楽しく痛快で、最高の映画体験でした。
コメントする