劇場公開日 2024年1月26日

「『マイ・フェア・レディ』を極端にダークにエロティックに」哀れなるものたち Yutes79さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5『マイ・フェア・レディ』を極端にダークにエロティックに

2024年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

単純

共感していただける方が実は結構いるのではないかと思うのですが、本作観て頭に浮かんだのは『マイ・フェア・レディ』でした。不遇な女性が面倒見の良い男性と出会うことで花開くという構図。まあ、本作の主人公ベラは結局そうした男性の助けを必要とはしないのですが。

もちろんR18指定となるに相応しいくらいのダークさ、エロさがあります。そこまで極端にしないと本作のメッセージは伝わらないというわけでもないかと思うのですが、そうした振り切った要素があるからこそ、忘れ得ないインパクトを残しますし、その振り切ったエクストリームな世界観だからこそ高尚な芸術性を感じることができるのかもしれません。

全体的な作品はもちろん、エマ・ストーンの体当たりの芝居についても良くも悪くも評価が分かれる作品。今年のアカデミー賞、一発逆転劇あるかなぁ。

Yutes79