「すごいが苦手」哀れなるものたち ぱおうさんの映画レビュー(感想・評価)
すごいが苦手
宣伝の"冒険"というのは、よく言ったもので、実に「冒険的」な作品。
18禁のエログロナンセンス描写は強烈だが、芸術性が感じられるのは、タイトル自体にも込められた、人間(特に男性)の弱さ、醜さ、哀れさが真っ直ぐに伝わってくるからかもしれない。
熱演されたエマ・ストーンさんには拍手を贈りたいし、モノクロからファンタジックなカラーへと変化する映像も素晴らしく、賞を取っても納得だが、人間の低俗な面が強調されている印象を受けるので、私の好みではなかった。
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