「デフォーのげっぷ??」哀れなるものたち 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
デフォーのげっぷ??
エマ・ストーンの脱ぎっぷりが破天荒で大胆にも全然セクシーじゃない、そんな衝撃とある意味での落胆は『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』でのスカーレット・ヨハンソン以来か!?
冷たくて無機質な印象のヨルゴス・ランティモスだった筈が壮大に思える世界観はレオス・カラックスの『アネット』のようで奇形の動物なんかはティム・バートン的なテリー・ギリアムなんかも、とにかくらしいようでらしく無いような少し戸惑ってしまう感覚と原作は知らないがあれだけ場面が多いと溜まってんのかランティモス、まぁ監督に全幅の信頼を寄せている女優って説得力だけは大いに。
帰らない?帰れない?まだ居たのかマーク・ラファロの短期間での落ちぶれた姿に笑える、あれはゲップなの?雄叫びのような苦しそうに悶えながらパッって口から気泡みたいに浮遊させるウィレム・デフォーに笑いを堪えるのが大変で、インパクトのある姿が奇妙にも虐待でしか無い父親の教育的実験から悲しい気持ちにも、何だかわからないままでハッピーエンドに無難な着地をしたヨルゴス・ランティモスに対してのコレじゃない感!?
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