劇場公開日 2024年1月26日

哀れなるものたちのレビュー・感想・評価

全656件中、1~20件目を表示

4.0自分の感性を試してみたい方にお勧めの映画です♪

2024年1月31日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

最近の米アカデミー賞受賞作品には少し疑問を抱いていたところ、アカデミー賞11部門ノミネートとの本作品。正直鑑賞を迷いましたが、結果からいえば観ておいてとてもよかったと思います。鑑賞後の後味的には第94回日本アカデミー賞作品賞など受賞の「ドライブ・マイ・カー」を観た後に似ています。「やられたー」とか「そうきたかー」といった類の言葉で正しいのかは分りませんが、とにかく鑑賞前と鑑賞後ではあきらかに違う自分になる、心の奥底にズドンとした衝撃を持ち帰ることになる作品。とはいえR18+で性描写やグロテスクな描写も多々あり、誰にでも刺さる映画とは言い難い内容ではあります。

【本作品をおススメしたい方は以下の人】
・アカデミー賞ノミネート(受賞)作品は欠かさず見ている映画好きなあなた
・何かしらの束縛から自由になりたいと日々感じているあなた
・もしかして自分こそが「哀れなるものたち」ではないかしら?なんて一瞬でも思ったことがある、感受性豊かなあなた

モノクロになったり、カラーになったり、空想の世界になったり豊かな映像美と、巧みな不協和音で観るものの感情を揺さぶる音響、主演エマ・ストーンの体当たり演技など、とにかく見どころは満載です。

週末レイトショーで
一人静かに、
じっくり、
どっぷり
鑑賞するのが
おススメです♪

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ななやお

4.0ファンタジックな舞台美術とアートな衣装に圧倒される幻想のフェミニズム成長譚

2024年1月27日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

5.0私達自身の暴露本

2024年1月26日
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猿田猿太郎

4.5だんだんダンカン・ウェダバーンの情けなさがツボってきた。

2024年2月29日
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村山章

5.0「動き」で描かれる主人公の成長

2024年2月29日
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鑑賞方法:映画館

アニメーション的な視点でこの映画を観たくなる。ヨルゴス・ランティモス監督の作品はいつもそういう感じを抱くのだけど、今作は特にそう。エマ・ストーン演じる主人公の「動き」にやっぱり注目して見た。彼女は胎児の脳を成人女性の身体に移植したため、スムーズに歩いたりできないでいる。身体と脳の働きのバランスが悪いためだろう。この「動き」が、成長するにつれてどんどん洗練されていく。本を読み、様々な人々と触れ合うことで脳が身体の成長に追いつくと、彼女の動きはスムーズになっていくわけだが、その運動の違いによって主人公の成長度合いを描き分けるという点、運動の描写をことさらに重視するその姿勢にアニメーション的な感覚を感じる。
人工的かつ幻想的な舞台設定もアニメーションとの親和性は高いだろうが、人物の「動き」をいかに組み立てるかに注目している点がことさらに面白い。

物語も、自分の身体は誰のものか、身体のコントロール権をめぐる物語とフェミニズムを結び付けた話とも言える。身体の自己決定はフェミニズムの重要なテーマであり、それを描くには「運動」による描き分けは有効だということだろう。

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杉本穂高

5.0原作小説とヨルゴス・ランティモス的幻想風味の親和性に驚喜

2024年1月31日
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鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

ギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス監督が自ら脚本も書いた「ロブスター」と「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」では、リアリスティックなドラマが進行しているかのように見せつつ、神話のようにファンタジックな設定や現象が強烈な味付けとして加わってくるような、ある種の中毒性さえ感じられる独特の作風が“お気に入り”だった。続く「女王陛下のお気に入り」は英国人女性デボラ・デイビスによる初脚本の時代劇がベースになったため幻想風味はなかったものの、この最新作はスコットランド人作家アラスター・グレイの小説の映画化でありながら、ランティモス監督らしい幻想が復活しているのが嬉しい驚きだ。

大勢が指摘するように、顔につぎはぎの傷を持つ天才外科医ゴッドウィンと、脳移植され電気ショックで新たな生命を与えられるベラは、2人ワンセットで「フランケンシュタイン」を思わせる。その作者メアリー・シェリーの伝記映画「メアリーの総て」で描かれていたように、19世紀初頭は女性が小説を発表するのに苦労したことを考えあわせるなら、人造人間キャラが男性から女性に置き換えられた点は、見下され抑圧されてきた女性の復権と解放という歴史的推移にも沿うと感じられる。

それにしても、知能が乳児から賢人へと急速に発達するベラを熱演したエマ・ストーンのインパクトが圧巻だ。ベラの精神的成長と反比例するようにマーク・ラファロ演じる遊び人の弁護士がだんだん情けなくなっていく感じも実にいい。

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高森 郁哉

4.5The Weirdest Film on Sex, Love, and Gender

2024年1月18日
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鑑賞方法:映画館

笑える

Poor Things is the gothic sex oddysey of Bella, a reanimated body created by a Promethean morgue doctor. The film is a scattershot homage to Burton, Von Trier, Fincher, and Kubrick. Lanthimos himself may be top auteur status. It takes some patience but the film's dark, hideous world reveals to be tongue-in-cheek charm you will want to stay. The weirdest major production since Clockwork Orange.

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Dan Knighton

4.0この倫理観は受け付けないが…

2025年1月22日
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鑑賞方法:映画館

爽快感、胸糞悪さ、感動、希望、嫌悪感などなど…いろんな感情が一気に押し寄せるあのラスト。こんなことできる人他にはいない。

またどのシーンを切り取っても全てがアートになる。これもできる人は他にはいない。

正直、終始気持ち悪くて受け付けない部分が多かったのだが、エマ・ストーンや作品の世界観に圧倒されまくって、今自分は凄いもの観てるなと。

そして今この時代、この瞬間にアリ・アスターとヨルゴス・ランティモス監督が同時に存在していることが凄いと思った。

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りんごあめり

5.0人は獣

2025年1月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

2回目 5/12 BD
ベラが成長する姿を見て気付かされるものすべてが貴重
人が獣であることを忘れてはいけない

1回目 公開初日 アースシネマズ姫路
現代の人間の古代の立場からの再解釈

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悠

4.5エマ・ストーンの演技には恐れ入ります

2025年1月5日
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鑑賞方法:VOD

この作品は原作小説があるのですね。
活字ではどのような表現で展開されているのか興味深い。

フランケンシュタインの怪物(私は男の子と呼びたいが)のようなラストじゃなくて良かった。

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miharyi

2.0男の人が作った映画だなぁって思った

2024年11月29日
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男の人が作った映画だなぁって思った
でもエマ・ストーンも製作に関わってることにびっくり

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ジュディス

3.5なかなか興味深い内容。

2024年10月14日
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鑑賞方法:VOD

中身が幼い時は色もなくモノクロで外の世界は奇妙に映るが成長と共に現実に近づいていき汚い所も見て大人になると言う映像の表現が良かった。
ゴッドのシャボン玉はよくわからないが主人公が幼い時に見ていたゲップの表現だったのだろうか?
将軍あんなんになっちゃったけど逆に山羊が本人なの?

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はまぐりの短い感想文

3.5原作を読んでたので物足りなさはしかたないかー。世界をリアルにしても...

2024年10月6日
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原作を読んでたので物足りなさはしかたないかー。世界をリアルにしてもらったほうが好みだったな。

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まるぼに

2.5脳を移植し、再生した女性の冒険なのだが ・・・

2024年9月24日
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変わりダネの映画という意味で、強い存在感をギラギラ放っている。強い強いインパクトと鮮やかな美術。色々と賞賛出来るところはあるが、物語は…うーん、また観返したいとは思えない。

エマ・ストーンも役者として大変なチャレンジをしたとは思うが、もうちょっと別の何かへ向けて舵を切るべきではなかったか。老若男女が皆でリビングで楽しめる映画ではないというポイントが気になってしょうがなかった。

ちなみに、エマ・ストーンのアカデミー授賞式での態度を見てしまうと、はやり幻滅と言うしかない。

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Yuk

もっとドンドンぶち破れぇ~

2024年9月20日
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鑑賞方法:映画館

 恋人がいなければ強制的な手術で動物に変えられるという奇妙な近未来を描いた『ロブスター』(2015)、不気味な少年から子殺しを命じられる恐ろしい『聖なる鹿殺し』(2018)で「これは一体何のお話なんだ?」と混乱させられつつも訳の分からぬ魅力に惹きつけられ、ヨルゴス・ランティモスは一気に注目監督になりました。その才能をハリウッドが見逃す筈はなく、恐らくそれまでの何倍もの予算をぶち込んだ豪華絢爛たる『女王陛下のお気に入り』(2019)ではアカデミー賞の多部門でノミネートされるまでになりました。ただ個人的な好みとしては、『女王陛下~』は、「訳分からない成分が足りない」のが不満でした。もっと迷宮に導いてよぉ~。ところが今回は、「豪華絢爛たる訳の分からなさ全開」でヨルゴス節が帰って来ました。待ってましたぁ~!

 成人の体に胎児の頭脳を移植された女性が無垢な好奇心のままに世界を旅する物語で、謂わば現代のフランケンシュタインです。もう、オープニング映像から魅力的で、一気にゴシック・ワールドに引き込まれます。モノクロ映像もカラー映像も暴力的とすら思えるほどの美しさです。低い位置からフィッシュアイ・レンズでの移動撮影という僕の大好物の映像も今回はてんこ盛り。そんな世界で、エマ・ストーンが制限なしの弾けっぷりです。スッポンポンだろうとあからさまな性描写だろうとお構いなしに突っ走るのです。スクリーン前の我々を一体どこへ連れて行こうというのだろうとワクワクします。

 ただ、常識に縛られぬ彼女の行動には伝統的な女性性の打破というテーマもあるのでしょうが、そういう観点で見ると舞台がパリに移ってからの展開にはちょっと小さくまとめてしまったのではと残念な思いも。もっと外に向かってドンドンぶち破って欲しかったです。

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La Strada

2.5原作の最後の数十ページをどう表現するか興味があったが、その部分が全...

2024年8月22日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

原作の最後の数十ページをどう表現するか興味があったが、その部分が全く無かったので個人的には残念。種明かし的な、ドンデン返し、やっぱそうだよね的な部分と思っていたので、作品としては全く違う物に感じざるをえない。エマ・ストーンは好きな女優だし、映像的にも世界観はすごく良かっただけに。

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rr

3.5人間とは…

2024年8月12日
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鑑賞方法:VOD

生まれ、性に抗わず、社会を知り自分を知る生き物なんだな…と思いました。
主人公の行動が奇行かと問われると、これはわからないなと考えさせられました。
生まれて、性に興味を持つ。もちろん理性という面が欠けていたとは思うが徐々にそれも身についてくる。理性は性をコントロールするようになるのがもしれない。
原作は読んでないけれど、教育者として興味深い話ではありました。
ですが、再鑑はなさそうです。

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みきねこ

4.0パンチ強すぎる

2024年8月8日
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鑑賞方法:その他

家族と見るのはお勧めできない。

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ginger

5.0狂気的で残酷、でも恐ろしいほど美しい

2024年8月7日
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怖い

興奮

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はむ

4.0頭脳は子供、身体はオトナ

2024年7月27日
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エログロ満載の成長記&サイダーハウスルール的原点回帰なお話。

頭脳は子供、身体はオトナな主人公は、性の快楽に目覚め、男に搾取されながら世界を放浪する。

やがて、知の吸収と自立に目覚め、
劇的な成長を遂げる主人公に、
周囲の支配的な男たちは絶望する。

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DEPO LABO