「意外性はなかった」ドミノ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
意外性はなかった
催眠術や超能力を使い、人の精神を操る、記憶を操作するってあたりで、過去に山のように類似設定作はあり。
『インセプション』『シグナル100』『ヒプノティスト-催眠』など、思い返すと意外性はなく。
何度もひっくり返すのを狙った脚本なのが、だんだん後半に行くに従って前提を崩す方向に作用し……
雑だなぁと思うようになっていきました。
『スパイキッズ』シリーズなどを撮ってきた、低予算でもきっちりエンタメするロバート・ロドリゲス監督だけに、シャラマンみたいな迷走もなければ、ノーランみたいに長くなることもなく、卒なくまとめたようには見えたものの。
『シン・シティ』同様に、絵面優先で、脚本の練り込みが不十分だったような。
しまいには、作り手が「実はこうだったのだ」って悦に浸っているような、後出しジャンケンを見せられていった感覚に陥りました。
もしくは、前宣伝が煽りすぎで、さりとて中身は目新しくなく、素直に楽しめなかっただけなのかもしれません。
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