「【”虚構と現実。自由を求めて男が密かに画策した事。そして強大なるHypnoticが降誕した・・。”今作は、二転三転四回転半捻りある、先の読めない破綻なきストーリー展開に魅了される作品である。】」ドミノ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”虚構と現実。自由を求めて男が密かに画策した事。そして強大なるHypnoticが降誕した・・。”今作は、二転三転四回転半捻りある、先の読めない破綻なきストーリー展開に魅了される作品である。】
ー 今作は、冒頭及び途中、途中で”Hypnotic”という言葉が大写しになる。ご存じの通り”催眠術的な”と言う意味であるが、観ているとその意味が分かって来る。
更に、フライヤーに記されている”冒頭5秒、既に騙されている。”という言葉も納得である。練り込まれた脚本が素晴しいのである。-
■ローク刑事(ベン・アフレック)は、愛娘ミニーを公園で誘拐されて以来、落ち込み診療クリニックに通っていた。
そんな中、銀行強盗が発生するが、謎の男デルレーン(ウイリアム・フィクナー)は、通りの椅子に座っていた女性に”今日は暑いね”と話しかけると、その女性は服を脱ぎ出し、銀行のカウンター係の女性に”おはようございます。”と言われると、”もう、午後だよ。”と彼女の眼を見て言うと女性はカウンターを閉める。
ローク刑事や同僚の刑事2人が、その男を銀行の屋上に追い詰めると、男は何かを二人に喋ると刑事2人はローク刑事に銃口を向け、男は銀行の屋上から身を投げるが、死体はない・・。
◆感想
・序盤は、見る側はローク刑事が、愛娘を失った哀れな男として彼を見ている。次々に襲い掛かる災難も・・。
・そして、デルレーンが強力な催眠術を駆使する男であることも分かって来る。
■だが、ローク刑事だけがデルレーンの催眠術には嵌らない。実は彼も最強の術者であったのである。
そして、ローク刑事が訪ねた場末の催眠術師、ダイアナ(アリシー・ブラガ)と共に、デルレーンの追跡から逃れようとする。
・驚くのは、ダイアナがローク刑事の妻で有った事である。”組織”により、”別の”世界が構築されていたのである。
・その”組織”は、”Hypnotic”能力に長けた者を、更に強力な”Hypnotic”を養成し、世界を支配しようとしていた事。
そして、ダイアナも愛娘ミニーも”Hypnotic”だった事。
ダイアナが、且つて”組織”の中で要請されていた事。
・捕らえられたローク刑事が”組織”が構築した世界で、”Hypnotic”のシーンを再び行うシーン。銀行も何もかも張りぼてで出来ていて、彼らは13回目の銀行強盗を行うが、強力な”Hypnotic”能力を持つ、ローク刑事は、その世界を突き破り、ダイアナと共にミニーに会いに行くのである。
■ミニーは、ローク刑事が”組織”から守るために、彼を養子として育ててくれた老夫婦に預けていた事。
そして、久しぶりにローク刑事とダイアナがミニーに会いに行った際に、追って来たデルレーン達”組織”の人間に対し、成長したミニーが強大な”Hypnotic”パワーを発揮するシーンは見応えがある。デルレーンに対し、”Hypnotic”パワーを行使し、彼の銃で彼自身を撃ち殺すのである。
<今作は”組織””複数の作られた世界””Hypnotic”と言う要素を絡ませて、作られた観る側を異世界に導き、最後は大どんでん返しで魅せる作品なのである。
デルレーンが最後、起き上がって来たという事は、続編があるのかな・・。>
こんばんは。ちなみにロークが記憶を呼び覚ますためのポラロイド写真は機関が持っていたんでしょうね。彼が機関の作った構築世界の銀行で貸金庫の中からそれを発見したということなので。
ということはその時点で彼は娘の居所を思い出していてそのあと繰り返された11回のリセットではしらばっくれていたということになります。そしてそれは娘が成長するための時間稼ぎだったということですね。13回目のリセットで娘のところに向かったのはそういうことですよね。結局、彼は2回目のリセット以降は機関の催眠にかかったふりをしていたんですね。
NOBUさん
共感をありがとうございました。
この映画のタイトルですが
「ドミノ」より
”Hypnotic” が良いですよね。
ドミノ倒しなシーンもあるけれど・・・
家族が皆 ”Hypnotic”だったこと・・
もう、びっくりしました。
ロドリゲスらしい場面展開もありましたが
ちょっと違う感じもしたので
新しい手法なのでしょう。
デルレーンの存在が気になりますね。(≧▽≦)