「生きてくれ!」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 こころさんの映画レビュー(感想・評価)
生きてくれ!
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女子高生・百合を福原遥さんが、特攻隊員・彰を水上恒司さんが、それぞれの切ない思いを丁寧に演じる。
鶴屋食堂の女将ツルを松坂慶子さんが、たおやかな魅力で演じる。その温かな食堂に特攻隊員が集うのも頷ける。
若き特攻隊員達が、次々と軍機に乗り込み飛び立つ姿に、徴兵の対象年齢の下限が27歳から25歳に引き下げられる法案提出とのウクライナの報道と重なり泣けた。
5、6人で並んで座る中学生男子達、中学生カップル、劇場内は多くの若者達で溢れていました。話題になった原作や主演お二人の魅力故でしょうか。
日本を護る為に若き命を捧げた特攻隊員達の「 生きてくれ!」という切なる願いが、今を生きる若者達へのメッセージにも感じられ、胸が熱くなった。
映画館での鑑賞
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おじゃるさんのコメント
2024年1月6日
共感&コメントありがとうございます。
序盤であれだけ父親の行動を非難していたので、稀有な体験をした百合が父への思いを改め、命の重さを噛みしめるような場面があるとよかったです。そうすることで、愛する者の命に限らず、どんな命もかけがえのないものであり、それを守ることは尊いことだと、現代を生きる私たちにさらに響くものになったような気がします。とはいえ、本作が多くの若者にも観てほしい良作であることは間違いないと思います。