「実写版最高でした。しかし一つだけ違和感が残ります。」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 セレンさんの映画レビュー(感想・評価)
実写版最高でした。しかし一つだけ違和感が残ります。
以前から動いている百合と彰を映像で観てみたいと思っていたので、今回映画化が決まった時はすごくすごく嬉しかったです。
原作に添った内容で、特に百合と彰がイメージ通りの演技でしたので、素晴らしかったです。
百合ってこんな真っ直ぐに自分の意見を言える子だったな、って。
ただ、百合は原作だと14歳です。そこが実写版との大きな違いだと思っています。
14歳だとバイトは出来ませんし、社会に出ていくのももう少し先なので、特攻隊の考え方に疑問を覚えるのも自然と納得が出来ました。
しかし実写版の百合は彰との年齢差を考慮されたのか、18歳に変更されていました。
まだ学生ですが、一応成人年齢です。
目の前で起こる戦争に立ち向かっていく特攻隊の生き様を受け入れられない、そんなので命を燃やすなんておかしい、と周りに訴える事ができる百合は強い子だと思います。
しかしその年齢ならもう少し特攻隊の人達の気持ちも汲んであげられたんじゃないかと違和感を感じました。
また、実写版だと彰が百合に惹かれていくまでの詳しい過程や、ツルさんの百合への想いなど、所々カットされていますので、心理描写が足りないと感じた方は映画を観た後、原作を読んでストーリーを補完する事をオススメします。
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