「内容の薄さ」あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 くまさんの映画レビュー(感想・評価)
内容の薄さ
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泣けると大絶賛されていたのでかなり期待して観ました。とにかく薄い。
主人公の良さが全く伝わりません、命を捨てることは無意味だと覚悟を決めている隊員たちに言い放つシーン、そんな事隊員たちも心の奥底で分かっているのではないか、ただ世間は当然それを許さない、また自分達まで無意味だと認めてしまったら既に特攻で亡くなった仲間達の死は?また、空襲で彰に救われたのにまた焼け野原に突っ込もうとしたり他にも頭がいい設定とは思えないほど幼稚な主人公にイライラして、彰が何故主人公をそこまで気にかけるのかが分からなかった。焼け野原になったのかと思いきや町もお店も何事も無かったかのようにあったのも謎だった。鶴さんとはぐれてあんなに心配していたのに気づいたら居るし。あんなに良くしてくれた人なのに、生きていて良かったと抱き合うシーンなど少しでも欲しかった。彰の感情もあまりないように感じた。性格上人前で涙を流すタイプではないのは分かるが、本当は行きたくない、もっと生きたいなど、もっと縋り付くような描写があったら感情移入出来ていたと思う。もうすぐ死ぬというのにあまりにも淡々としすぎているように感じた。手紙の内容もいかにもお涙頂戴な感じの綺麗な文章すぎて全然のめり込めません。ですが出撃のシーンは綺麗で、百合を抱えて飛ぶというのも素敵でした。百合の丘も綺麗でしたがそれだけです、まあ現世に戻って百合の丘で生まれ変わりと再開するなんてチープな終わりでは無かったのが救いです。絶賛されている程のものではありません。
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