「今はどうなんでしょうね?」インスペクション ここで生きる 三毛猫泣太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
今はどうなんでしょうね?
フルメタルジャケットの頃と全然変わってないじゃんと思ったけど、ブッシュ政権とか言ってるから現在ではないんだね。でもジェンダーに関わるところじゃない基本的な指導方法はこれなのかもね。don't ask don't tell聞いたことあります。実際に描くとこういう感じかー。聞きもしない、言いもしないけど、頑然と差別はある、という謎状態ね。お母さん、ただのヤク中アル中の毒親なのかなと想像してたら最初の登場でも警官みたいな制服着てて、あれ?ちゃんと働いてんの?しかも別れ際も出生証明書を親子の絆って言ったりして、愛がないわけでもなさそう、どういうこと?と思ってたらやっぱり宗教なんだなー。宗教って結局世界を不幸にしかしないじゃん、信者の逃げ口を作るだけの機関としか思えないのだよ。修了式であんなに喜んだのも同性愛が矯正されたと思ったのね、性的指向は癖でも病気でもないんだよお母さん。とまあそんなに目新しくもないテーマだけどこのお母さんが良いスパイスでした。悪人ではないんだけどね、親子お互いに可哀想でした。仲間や教官が心をひらいていくって解説には書いてあったけど、そこはイマイチ描き方がヘタだった、最後の殴り合いで突然?って感じもしたし、配属先をその殴り合いの相手だけは微妙な表情で明かさないし、私何か見落とした?全体的にケチつけるところはいくつもあるんだけど、やっぱりお母さんの表現が秀逸でした、これが映画全体を引き上げてくれてたかな。
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